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 時事川柳を制する者は川柳を制する」と、時事川柳専門結社「瓦版」会長前田咲二先生は仰った。「句会くらいなら出席させていただきますけれど」と同人になることまでは渋るわたしに、「後継者として来てくれ」「瓦版の広告塔になってくれ」と先生はことばを継がれた。平成19年秋のことである。「 あんたのような、ふつうの川柳のうまい人に時事川柳を勉強してもらいたいんや」、さらに「交通費も、同人費も (こちらで) もつから、来てくれるだけでええ」と続けられた。詩性川柳を詠んでいたわたしがまさかの時事川柳結社に入ったのは、そこまで仰ってくださるからには大先生のお気持ちにお応えしようと思ったからである。(※「半分でいいですから」と申し上げて、お申し出の実費の半分だけいただきました)

 下記は、手元(たくさんの柳誌や本を整理しないまま積み上げているのね)の 瓦版柳誌から。あきこの時事川柳25句。
‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥
平成24年10月号
ハシズムの手足が燥ぎすぎないか
橋下というそら豆が爆ぜている
平成25年4月号
痩身願望が撒き餌にひっかかる
正規社員の位置にもたっぷりの画鋲
平成25年5月号
切手シートが当たるくらいの明日はある
アベノミクスがかげろうでないように
風船が萎びたままの民主党
核をオモチャに正恩がよく遊ぶ
うめきたの雑踏なでてゆく黄砂
中国といういつか来た道かもしれぬ
PM2.5の風を巻きつけてるさくら
除染水きっと地球が吸っている
平成27年8月号
九条が首をかしげて立っている
マイナンバー国家にぼくが掴まれる
平成27年4月号
ボクを掴みにくるかもしれぬ認知症
改正が棒高跳びでやってくる
いつかわたしを看取ってくれる介護ロボ
平成27年12月号
多色刷りの秋が階段下りてくる
ロボットに親孝行もしてもらう
平成28年2月号
コンビニが老いの命の綱になる
平成28年3月号
十二桁小骨が引っかかったまま
平成28年7月号
AIを話し相手にして老後
レシートに独りの貌が刻まれる
平成28年9月号
生前退位へ蠢いている水面下
平成29年2月号
青瓦台に朴さんの椅子砕け散る

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時事川柳とわたし”にコメントをどうぞ

  1. 前川奬 on 2018年3月13日 at 5:28 PM :

    たむらあきこ様
    >あきこの時事川柳25句
    御句拝読。

    橋下というそら豆が爆ぜている
    風船が萎びたままの民主党
    うめきたの雑踏なでてゆく黄砂
    九条が首をかしげて立っている
    ボクを掴みにくるかもしれぬ認知症
    いつかわたしを看取ってくれる介護ロボ
    ロボットに親孝行もしてもらう
    レシートに独りの貌が刻まれる

    以上が特にわたしの目に止まった句です。
    勉強になりました。
    前川奬

    • たむら あきこ on 2018年3月13日 at 5:44 PM :

      前川奬さま
      >勉強になりました。
      いやいや。
      たぶん奬さんの方がうまいのではと思いますよ。

      もっと熱心に時事川柳を詠んだらよかったのですが。
      それだけでは、物足りなかったのね。
      時事川柳は男性優位のジャンルかもしれません、例外ももちろんあるでしょうが。
      政治・経済ほか、男性の井戸端会議のような百花繚乱?の世界ですよね~。 (*^^*;)

  2. 植竹団扇 on 2018年3月14日 at 9:33 PM :

     展望の大会で、前田咲二師とはお会いしております。川柳会の人脈や吟社の系列などに、無知と言うか無関心というか、常識的な方から見ると無礼千万な男に見られていることでしょうね。〇〇川柳を制してやろうなどとは、もとより思っておりませんが、どんなご批判やご助言にも負けない
    丈夫な体を持っている積りでおりますので、お付き合いくださいませ。東番の80周年、脇田川柳師の追悼句会に両方出席したのと同じ理由で、二つの襲名披露句会にも出席いたします。同じ時代に居合わせて、出席できる条件がありますので。なかなか、ブログを開く時間がなくてご無沙汰して、申し訳ありませんでした。

    • たむら あきこ on 2018年3月15日 at 11:36 PM :

      植竹団扇さま
      また東京でお会いできますことを楽しみにしております。
      尾藤三柳先生の息子さんなので、一泉さんを応援なのね~。
      それで、東京まで参ります。
      縁があった、そういう理由で行先がおのずから決まってくるというのが、あきこ流。
      もとよりあきこもひとさまを批判することなどまずない、心の赴くままに詠んで走り回っているだけなのよね~。
      前田先生は、飄々とした大人物でした。
      どなたに対しても、向ける視線が同じで温かく、媚びたり見下げたりすることのないサムライだったのね。
      どうか、先生のお名前を憶えていてください。
      なんとか、作品を遺したいのね。川柳界のためにも。 ( ;∀;)

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