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那智の滝3 私の吟行は〈遊行(ゆぎょう)〉の中にある。遊行そのもの。加えて慰霊の旅という一面もある。意識しているわけではないが、遊行先にはかならず手を合わす場面がある。
 先人の居たところや訪ねたところを訪ね、先人の影に影を重ねる。先人とは亡父であり、家持であり、西行であり、芭蕉であり、また山頭火など。ゆかりの地でそれぞれの時代にタイムスリップを試みながら、遺された和歌や俳句などを通じて先人に想いをよせる。

  遊行といえば、浮かぶのが一遍上人。吟行で松山市に出かけたとき、たまたま一遍上人の生誕地の近くを歩いた。道後温泉の近く、宝厳寺の一角。こういう偶然が縁で、縁に縁を繫ぐように次の川柳行脚の地が決まってゆく
 上人は亡くなる直前、所持していた経典を書写山円教寺の寺僧に渡し、その他の書物は『阿弥陀経』を読みながら焼き捨てたそうである。50年の生涯で一冊の著書も残そうとせず、ひたすら全国を遊行し、「南無阿弥陀仏」の念仏札を人々に配る旅を続けたといわれる。
 一遍上人は、遊行を開始してから高野山にも来ている。六字名号を記した念仏札を配り始めるが、紀伊でとある僧から己の不信心を理由に念仏札の受け取りを拒否され、大いに悩むが、参籠した熊野本宮で阿弥陀如来の垂迹身とされる熊野権現から、衆生済度のため「信不信をえらばず、浄不浄をきらはず、その札をくばるべし」との夢告を受けたという。この時から一遍と称した。(写真:那智の滝。赤字は吟行予定地)

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26~27日の「那智の滝吟行」に向け、周辺の歴史を調べる”にコメントをどうぞ

  1. 加代 on 2017年6月4日 at 8:04 AM :

    昨年秋この写真と同じ場所から参拝しました。
    はや懐かしく感じています。
    左端階段をちょっと登ると滝をより近く見上げられました。
    この辺りはほんとに長い歴史を感じるパワースポットですね(^^)

    • たむら あきこ on 2017年6月4日 at 10:00 PM :

      加代さま
      そうですか~。
      たまたまですが、今日、ひとり静さんと少し立ち話をした中で、彼女もご主人の車で熊野三山を廻ったと仰っていたのね。
      那智の滝や高野山は地理的に足元なので、吟行はあまり考えていなかったのですが。
      何かの縁で、導かれるように吟行先として決まっていくのね。

      那智の滝は、亡父が水墨画に残していますし。
      是非いま行っておけということなのでしょう。
      資料をよく調べ上げてから、しっかり詠んでこようと思います。 イッテ(^◇^)クルネ!

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