
10月19日に亡くなられた川柳界の第一人者尾藤三柳先生。上は2009年発行の初版『川柳作家全集 尾藤三柳』。先日の「朱雀洞 尾藤三柳師を偲ぶ柳莚」にて尾藤一泉氏選「穴」の入選句《穴それぞれ師の残像を引きよせる》への賞(記念品?)としていただいたもので、句作の間に拝読。柳莚での森中惠美子先生のお話では、「(今年は?)三柳か惠美子か」と優勝を争ったという。どこの大会でのことか、残念ながら失念。15句を抄出させていただいた。
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鉛筆を削るみじめの尽きるまで
逢う愛す憎む別れる 風のなか
包みがみ包みなおすと包めない
救急車ついに死神を抜けず
トタン屋根猫がまずしい音にする
蛾のいのち壁の色して壁にあり
ぽきりぽきりとてのひらの虹を折る
手を楽にさげて失うものはない
わが面をさいごに残す面作り
ほんとうの力で抱けばかなしかり
床の間に積む累代のあばらぼね
銃口の前の彩ともいえぬ彩
詩くず歌ほぐ流水は日に新た
すてられた影のためらい傷を見よ
わらじ編むごとく原稿紙を埋める
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