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課題「策士」
花束2特選
花束に媚薬をかけた跡がある  平井 義雄
秀作
ロボットを座らせて院政をする  松田 順久
天敵へ此処はウインクしておこう  冨岡 桂子
無人になるとモナリザが大笑い  藤森ますみ

雑詠
特選
現世を夢と悟ってからの息
  東谷  郁
秀作
シナリオの途中で降りる幕もある  板垣 孝志
哀しみを隠す笑顔が透けている  楠部 千鶴
一週間生きた証の爪を切る  柳村 光寛
‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥
選後感想                         たむらあきこ
課題特選、「花束」で凡その場景は出てくる。「花束」を受ける人物の将来性への思惑が「媚薬」を振りかけさせる。秀一、「院政」が効いている。天皇をお飾りにして操った歴史上の人物を彷彿させる。秀二、「天敵」への対応の仕方として「ウインク」があったとは。これも敵を攪乱させるために有効。句に諧謔を添えた。秀三、そういえばあの「モナリザ」の微笑は策士のもの。何か腹に一物を持っていると見えないこともない。
雑詠特選、「息」がよい。「息」は〈生き〉に通じる。身辺に訃報が多い年になり「現世を夢と」感じてしまうのだ。「息」は溜息でもあろうが、無常感の中で自身の生を全うしようという気持ちも滲む。秀一、「シナリオ」通りにいかないのが人生。いつ死神が訪れるかもしれないのだ。秀二、「哀しみ」は隠し遂せない。「(笑顔が)透けて」が巧い。秀三、一日ずつを噛みしめて生きている作者。実感句。

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