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紅富士 11日(金)、7時33分に和歌山市駅を出て、JRだけで沼津まで。和歌山から天王寺までの区間で延着のため、結局沼津到着は9時間13分かかって16時46分。とても富士山は見えない(だろう)天候だったので、新幹線は使わずゆっくり東海道本線で。静岡駅辺りから富士山の影が見えないかとじっと窓の外を眺めていたが、見えない。やっと興津を過ぎたあたり、由比までの途中、一番前の車両から目の前に夕日の大きな富士山の頂が見えたときには感動。あ、出迎えてくれているなと。(写真:紅富士 イメージ)
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富士山周辺吟行28句
残照の嶺(みね)のかたちに消えて闇
富士山模型に飴のとろけてゆく裾野
押しつけぬ富士か断面図の緩さ
北斎の富士の頂角笑いだす
裾に曳くメルヘン富士のやわらかさ
勾配の先にわたしの沼がある
雲の切れ目に貌本番の雪の富士
富士という魚が貌をだしている
いただきの白銀よみがえる記憶
沼の暗さのまま富士山を浴びている
飾り菓子だから誘惑されてみる
あしたとの境に富士が暮れている
生も死も樹海のやみに隣りあう
工場群の向こうの違和になっている
エントツの違和へと山容をはずす
(もだ)の位置そのまま霊峰になった
きのうの端には紅富士が立っている
触れて戻るとき山巓(さんてん)が呼びとめる

富士宮の雨に詠む10句
富士宮(ふじのみや)見えぬ富士からもらう富士
浅間大社(せんげんたいしゃ)の浅間大神裏がえす
そこと決め山容ゆっくりと撫でる
物語の昔へ富士のリアリズム
霊峰の見えぬ孤愁に掴まれる
富士の嵩そこと定めて手を合わす
浮かんでは消えるあの日の富士になる
〈イヅレノ山カ天ニ近キ〉富士へふと死語浮きあがる
竹取物語の富士が息をつぐ
傾いたわたしの中を歩む冬

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富士山周辺吟行28句 (推敲済み)”にコメントをどうぞ

  1. 竹内いそこ on 2015年12月16日 at 3:17 PM :

      あきこさま 美しいですね。
    地元の方はこの姿を何と呼ぶのですか?
    「赤富士」?
    北アルプスの夕焼けに染まったものはアルペンローズというのですが、なにかそのような名前がついているのでしょうか。

    • たむら あきこ on 2015年12月16日 at 5:40 PM :

      竹内いそこさま
      紅富士。夕焼けの富士。
      ちょうど見えた場所を考えると、電車の中からですが「田子の浦ゆ」の万葉集の歌の辺りなのかな。突然見えたという感じが、それなのよね。
      とても大きな富士で感動。
      富士山もあと3,4回吟行しますが、そのあと立山に抜けるのも面白そう。 マタ(^^♪イクカラ~

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