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 夜中にふと目を覚ますと、少し開いたカーテンの向こう側から眩いばかりの満月が真っ直ぐ私の顔を照らしていた。ベランダまで皓皓と明るい。
 こんなことは初めてなので、少し考えてからケータイでパチリ。(写真上)

 今生(こんじょう)の私を照らしてくれた、一期一会の月明かりだった。
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  獏のされこうべを満月が洗う       たむらあきこ

 第1回「咲くやこの花賞」、板野美子氏選「美しい」で<天>に採っていただいた句。この世で最も美しいものは何かと、考えた末に出てきた句である。
 (川柳を詠んでいる)われわれは夢を食べて生きている「獏」のようなもの。顧みられることもなくいつか荒野に果てることは必定(ひつじょう)(か)。「されこうべ」を満月がやさしく見守ってくれている、ほどの句意。

 大なり小なり覚悟してわれわれ(の多く)は終章に向き合う。みずからの孤独を見つめながら、残り少ない(?)この世の生を生きている。このときの選で<地>(?)に採られていたのが、

  諦めたとき美しくなるこの世        新家 完司 

 この句を拝見したとき、感動して思わず完司先生に電話を掛けさせていただいた(笑)。(お留守でした)                                       
                                        (4日、午前3時55分記す)

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