「句は、つくったらあかん」ということを仰る瓦版会長前田咲二(仙人)の15句。この猛暑にクーラーもつけず、網戸から入ってくる虫と共棲(?)、まるで昭和のような暮らし。88歳。第一級の柳人、選者として川柳と日々格闘しておられるわが会長の、代表句ということではないが、たまたま手元にあった10年~7年程前の柳誌3冊から拾ってみた。
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戸の外で秋が行列しているぞ
どぜうはいますかコウノトリ棲めますか
街の断面どこにもにんげんがいない
面を脱ぐぽとりと夢の落ちる音
エチゼンクラゲとの気の抜けた闘い
毎日が勝負まっ赤な服を着る
着ていないような着ているような服
もういいと神が言うまで繁ります
アングルの違いに星を撒いておく
ざわざわとわたしを削る音がする
蕗筍やさしい色を食べている
老いの目に優しい色を溶く四月
上を向いて歩こうさくらからさくら
パントマイムの手さぐりに無駄はない
嘘発見器が笑い出すまで嘘をつく
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