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さらばえた私をブランドで包む
[選評]「さらばえる」は「さらぼう」。「曝(さ)る」から派生した語で、「雨露にさらされて骨だけとなる」こと。「痩せて衰える」の意。作者は「老いさらばえる(老い曝える)」の意で用いておられるかと。
「年を取ってみすぼらしくなった私を、(せめては)ブランド(名の通った銘柄の品)で包んでいる」というのが句意。
「さらばえる」という古風かつ典雅なことばに「ブランド」というごく現世的なことばを対比させたことで成功している。
誰もが生老病死(しょうろうびょうし)を逃れることは出来ない。「さらばえた」わが身を見詰める眼の哀しさ。知的で上品な老人が、さりげなくブランドを着こなしておられる姿を彷彿させる。「包む」という動詞を択んだこともよい。

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さらばえた私をブランドで包む(山田順啓)”にコメントをどうぞ

  1. 加代 on 2014年8月10日 at 1:24 PM :

    しみじみとしていい句ですねー。
    解説を読むとますます深い感慨を覚えます・・。

    • たむら あきこ on 2014年8月10日 at 1:52 PM :

      加代さま
      いま台風の勢いがすこし弱まったところ。
      あいだに蝉が鳴きだしました。やれやれ、です。
      そちらはいかがですか?台風のおかげで、2句会に行けませんでした。

      この句は名句ですね。天位は最後まで動きませんでした。

      • 加代 on 2014年8月10日 at 2:08 PM :

        こちらは朝から風もなく西の空は青空がのぞいていました。
        今は蝉が鳴き暑い夏の日となっています。
        テレビで和歌山三重のニュースを見ていましたが、風雨が広範囲で川の嵩が
        危険ですね。でも過ぎ去って良かったですね。
        それに地震情報も入り日本列島大変です∞

        • たむら あきこ on 2014年8月10日 at 2:46 PM :

          加代さま
          そうですか。まあ、終わってよかった。
          毎日暑いですが、お盆が終わるまでがんばりましょう。
          ま、いつまで暑いか分からないけれど。体調に気を付けてね。またね~。(^.^)/

  2. 茶助 on 2014年8月11日 at 11:02 AM :

    人は物思いや空想に耽るとき、頬杖をつく。
    足が弱れば木の杖をつくように、頬杖をつくのは筋肉が弱ったためで、
    老化の証しです。
    今、あなた、頬杖をついていませんか、そっと自分の姿を思いかえしましょう。

    • たむら あきこ on 2014年8月11日 at 11:26 AM :

      茶助さま
      確かに、筋肉が弱っていますね~。
      ところで、筋肉にも「川柳筋肉」がある(板野美子氏のお話)。使わないと弱ってくる、だから川柳も詠み続けないとアキマヘンというお話。(^_-)

      句箋の整理・分類、もう少しです。編集会の13日は毎年お寺さんのお参りがあるので、どうしようかと迷っているところ。会長宅へ郵送、にしても間に合うかな…。とほほ。

  3. 昌紀 on 2014年8月11日 at 8:48 PM :

    普通の国語能力を持った人がわからない言葉を使った句はどうかなあという気がします。

    • たむら あきこ on 2014年8月11日 at 10:14 PM :

      昌紀さま
      そこが難しいところよね。
      「普通」にも範囲があるだろうし。
      「易しい、誰にでも分かる言葉で、深い内容を書く(詠む)」(のがよい)ということが、金科玉条のように長年言われ続けてきたのよね。
      誰も疑わなかったのかと。

      言葉というのは無形遺産なので、古典を紐解くと「こんな素敵な言葉があったのか」と瞠目することも多いのよね。
      (文芸)川柳には、試みの一つとしてそんな古語を使ってみてもいいと思うわけ。
      時事川柳では、まず「誰にでも分かる」言葉でないとダメよね。(^-^)

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