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確かな句を詠めない人にまず確かな選はできない。自分の句の欠点が分からない人にどうして他人の句の良し悪しの判断ができるだろうか。また句意を掴み切れない人に充分な選はできない。そんな選者に多くの佳句が没句として流されてしまっていることは想像に難くない。
困ったことに(所謂)大家であるからよい選をしているかというと、そうでもない。耳を疑うような句を採っていることもある。ここに名前を書かせていただくことはできないが、それが実情。

少し前にある句会で披講を聴いていて、驚いて目を上げたことがあった。やはりここには句も作者名も書くことはできない。ただ
………………………まだ未完
という句だったことを申し上げておく。呼名を聞いて驚いた。高名(?)な女性の柳人だったからである。お気付きのように、「未完」の「未」は「未(ま)だ」の意。「未完」はまだ完全にはでき上がっていないこと。「未」があるのだから、ここに副詞の「まだ」を重ねて付けるのはおかしい。
こういう句を平気で提出できる方がカルチャーセンターで川柳を教えておられる。 これが現状であるからうちの会長が心配するのである。例はいくらでもある。

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なぜその句を採ってはいけないか”にコメントをどうぞ

  1. 茶助 on 2014年6月3日 at 4:44 PM :

    若いときは、全ての女性が美しく見える。
    やがて、美しい女性だけが美しく見える。
    そしてその中、女性はおっさんに見える。

    • あきこ on 2014年6月3日 at 5:18 PM :

      茶助さま
      あのね。
      びじんの若い女性に目の無いおにーさま。
      もういまはさぞかし目が肥えているかと思いきや。
      ま、男ってのはそんなもん。
      女性はともかく、句の良し悪しはしっかり見分けないと駄目よん。

  2. on 2014年6月4日 at 9:21 AM :

    あきこさん、はじめまして。鈴鹿の繁です。
    いつもブログ読ませていただいています。柳歴1年ちょっとの私には分からないこともありますが・・・
    本日の、「まだ未完」のご説明に背中を押され、書き込みをさせていただきました。
    意味の重なり、よく理解できました。作句時に気を付けなければと思う次第です。勉強になりました。
    日本語を十分吟味して作句・・・必ずしも皆様がそうであるとは思えないこともあるように思います。

    • あきこ on 2014年6月4日 at 10:24 AM :

      繁さま
      はじめまして。もうすぐ鈴鹿市民川柳大会でお目にかかれると思いますので、お声を掛けてくださいますよう。
      当日は、ひょっとしたら珍しく懇親宴にも残るかもしれません(未定)。
      ことばは時間の経過とともに変わっていくものですが、短詩型文芸に携わる者として現時点で守るべき線が当然あるかと。「未だ」を「まだ」「いまだ」と読めない方が平気でこういう句を詠まれるのでしょうね。

  3. 加代 on 2014年6月4日 at 10:26 AM :

    とうとう梅雨入りしてこちらは朝から雨がしとしと降っています。あちこち飛んでいましたがようやく落ち着きました。
    あきこさんの率直な選者考とても勉強になります。だんだん視野が広くなっていくような気持ちです。ありがとうございます。

    • あきこ on 2014年6月4日 at 10:52 AM :

      加代さま
      川柳という文芸の、可能性無限のフィールドをとても愛しているのよね。
      だからこそ川柳が短歌・俳句の下につく文芸として一般に認識されていることが許せない。
      私を含む柳人みんなの努力で、この世界をもっともっと輝かせたいと思う。サラリーマン川柳から入られた方も文芸川柳に巻き込んで。(^^)/

  4. 高杉千歩 on 2014年6月4日 at 9:57 PM :

    梅雨入り宣言をききました。
    随分長いご無沙汰ですが、ブログは欠かさず読ませて頂いています。
    ご立派です。 川柳に対しての情熱に感動しています。
    ご指摘の「まだ未完」はあまりだとコメントしようと思いましたら、皆さんもコメントされていました。
    5文字の語呂ににうっかり乗せられたように思いました。
    注意しなくてはと心しました。
    いよいよ「加齢」から「老化」と、お医者さんからも見離された昨今です。週2回リハビリディサービス3時間(送迎)で現状維持に努力しています。最初は3時間が勿体ないと思っていましたが、今はその3時間は何も考えず身体の事だけ思う、とても解放されている事に気付いています。
    とうとう2月に米寿を過ぎました。1日勝負ですが独り暮らしの自由さを1日でも長く続けたいと、それのみ願う日々です。
    作句し乍ら、締切日を忘れたり(思い違い)先月は2度も将文さんに送って迷惑をかけたり散々です。
    十月、川柳塔まつりには車椅子ですが参加したいと思っています。
    毎月ご参加下さいまして有難うございます。
    ご無理なさいませんよう、お大事にお過ごし下さいませ。
    ブログ散歩は楽しみです。お礼も兼ねてお邪魔しました。
    ありがとうございました。

    • あきこ on 2014年6月4日 at 10:33 PM :

      高杉千歩さま
      米寿ですか。
      実は、このコメントを拝見しながら、失礼ながら文章力に感心しておりました。
      米寿で、こんなしっかりした文章を書かれるのはすばらしいこと。まだまだ大丈夫ですよ。うちの会長は87歳ですが、頭はしっかりなさっておられます。第一線でまだまだ第一級の仕事をなさることでしょう。
      千歩さんも、どうか一日ずつがんばってください。
      では、川柳塔まつりで。

  5. 月波与生 on 2014年6月5日 at 9:58 PM :

    未だ道なかば、として使われたのかなあ。
    自分も注意しないと(>_<)

    • あきこ on 2014年6月6日 at 1:37 AM :

      月波与生さま
      コメント、ありがとうございます。
      575の定型に収めるにはやはり文語が向いているわけで。
      そこを川柳は基本的に口語で詠むわけですから、細心の注意が要ります。口語を定型に収めることの難しさというか。
      このようなかたちでときどき書かせていただこうと思っています。ただ他人の句をそのまま書けないところが難しいのよね~。

  6. 伊東志乃 on 2014年6月5日 at 11:47 PM :

    こんばんは(^^)
    たいへん参考になりました。私もうっかりして遣ってしまうようなご指摘です
    (^^;)
    「まだ未完成」のおつもりだと思いますが、十七文字で省略するときの落とし穴だと肝に命じました
    (^^)

    • あきこ on 2014年6月6日 at 1:59 AM :

      伊東志乃さま
      川柳が短歌や俳句の下につくものとされないためには、かなりの努力が要ると思うのよね。
      でも、川柳こそがこれからの時代の文芸だと思うのです。約束は575の定型だけ、自由なフィールドは若い方々も入りやすいでしょうし。
      参考にしていただけるのなら、またこのようなことも書かせていただきたいと思います。

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