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おとぼけビ~バ~、日本語パンクが海外でなぜブレイク? 「ウケないのが当たり前だと思ってた」

 2009年に京都で結成されたパンクロックガレージバンド、おとぼけビ〜バ〜。UKツアー、ヨーロッパツアーの成功に加え、アメリカの『コーチェラ・フェスティバル』(2018年)や『SXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)』(2017/2019年)、スペインの『プリマヴェーラ・サウンド』(2022年)をはじめとした数々の海外フェス、イベントへの出演を果たしており、すでに海の向こうで大きな注目と支持を集めている。デイヴ・グロール(Foo Fighters)や、トム・モレロ(Rage Against the Machine)などの名だたるアーティストから絶賛の声も多数寄せられており、彼女たちを取り巻く熱いムーブメントが本格的に日本へと逆輸入される日も遠くはない。

彼女たちは自虐も込めて、ホームページのバイオグラフィに「日本メディアには無視され続けている」と書いているが、今回貴重なインタビューが実現。今この記事を読んでいる読者の中には、海外で溢れる大絶賛の声を耳にしたことがある人や、すでに名前だけは知っているという人もいるはず。もちろん、今回初めてその存在を知る人もいるだろう。そんな多くのリスナーに向けて、海外の第一線で戦い続ける彼女たちの現状を届ける。(松本侃士)

「言語が通じないところで騒ぎになってるっていうのは驚きでした」(よしえ)

かほキッス、よよよしえ、あっこりんりん、 ひろちゃん

ーー2009年に京都で結成して以降、はじめは日本での活動がメインだったと思いますが、海外でライブをするきっかけは何だったのでしょうか?

あっこりんりん(以下、あっこ):大学を卒業した直後のタイミングで、レコ発のイベントで少年ナイフさんとツーマンさせてもらったんですけど、その時に私たちのことを知ってくれたレーベルの方がYouTubeも見てくれて、それで「イギリス来ないか」って声をかけてくれたのがきっかけです。2016年に初めてUKツアーに1週間ほど行ったんですけど、その公演が全部売り切れて。

ーーいきなり海の向こうでチケットが売り切れるって、バンドにとって相当大きなインパクトのある出来事だったのではないかと思いますが、当時を振り返っていかがでしょうか?

あっこ:知らんまに売り切れてて会場に行ったら満員で、何が起こってるかちょっと分からなかったですね。

よよよしえ(以下、よしえ):そもそも海外自体ほとんど行ったことなかったですし、ヨーロッパも初めてで。土地勘も何もない状態で「本当にライブハウスあるのかな?」ぐらいの感じで行ったら、日本のライブハウスでやってる状況と全く違う景色で、客席がもうパンパン。当時は英語も全くしゃべれなかったので、言語が通じないところでちょっとした騒ぎになってるっていうのは驚きでした。

ーー海外で火が付いた理由について、皆さんはどのように考えていたのでしょうか?

あっこ:「どうやって曲を作ってる?」とかよく聞かれるんですけど、どうやって作るっていうより、本当に自分たちの好きなことを突き詰めていったらこうなってしまう、という感じで。別にどこにもウケようとも思ってなくて、ウケないのが当たり前だと思ってたんで。私たちとしては、たまたま海外に自分たちの音楽がウケる場所があった、っていう感じですね。

よしえ:私たち的には、「分かってくれる場所があるんや、じゃあそこに行きますよ」ぐらいの感じで。

あっこ:なので、火が付いた理由は分からなくて。ただ、自分らとしては自信がある音楽をやっているので、「分かってるやん」という感じですね。

ーーその後も、『コーチェラ・フェスティバル』、『SXSW』、『プリマヴェーラ・サウンド』など、いくつもの海外のフェス、イベントに出演していますよね。

あっこ:私たち自身もちょっと意味が分からない状況で。やっぱり、こうして少しでも注目を浴びるようになると、ネットとかにいろいろ書かれるじゃないですか。その中に「金を積んだから出演できてるんじゃないか?」みたいなコメントもあったんですけど、私たちコロナ禍に入る前までは、ただのOLやで? という感じで(笑)。お金も事務所も何もないです。

このまま日本の音楽シーンから見放され続けるのか……」(ひろちゃん)

ーー海外から大きな注目を集める一方で、バンドのホームページには、「日本メディアには無視され続けてる」と書いていますね。一同:(笑)。

よしえ:ちょっと自虐を挟むのが好きで(笑)。

ーーあれは自虐なのか、もしくは今まで自分たちを無視し続けてきた日本のメディアに対する挑発なのかでいうと、どっちですか?

あっこ:まぁ、半々ですね(笑)。

ーーではこうして日本のメディアからインタビューを受ける機会については、皆さんどのように捉えているのでしょうか?

あっこ:めちゃくちゃありがたいですし、すごい光栄です。なんぼでも来たら受けるんですけど、ただ来ないんです(笑)。

ーー先に海外で火が付いて、その後に日本でも注目を集めることを、よく「逆輸入」なんて言ったりもします。皆さんとしては逆輸入バンドと呼ばれることについて、率直にどう思っていますか?

あっこ:先ほどの話にも重なるんですけど、もともとウケると思ってなかったので、日本でもウケる場所があってライブをやらせてもらえるなら、逆輸入バンドと呼ばれようがぜひ喜んで、みたいな感じですね。

ーー音楽活動をしていく中で、海外と日本での活動の比率などについては意識的に考えていたりするのでしょうか?

よしえ:全然ないですね。求めてもらえる場所でやりたい、ってのが一番で。

あっこ:もし海外に行くんだったら、スケジュール的にしばらく向こうに滞在しないといけないね、っていうぐらいで。なので、海外ツアーばっかりの年もあれば、日本に長くいる年もあるやろうし。

よしえ:私たちは日本のレーベルに所属していないので、そこはすごくフラットなんですよね。

ーー今の活動スタイルだからこそ、自由な発想と行動力を持てているということですね。

ひろちゃん:もちろん、だからと言って、このまま日本の音楽シーンから見放され続けるのか、みたいな気持ちもあるから、まあいい塩梅でできたらなっていう感じですね。ただ、もっと海外の大きいフェスには出たいと思うんですけど。

あっこ:私らがよく言ってるのは、『グラストンベリー(・フェスティバル))』ですね。

かほキッス(以下、かほ):あと、私が出たいのは『ノットフェス』。いつもお世話になっているPAさんがいて、『プリマヴェーラ』にも一緒に来ていただいたんですけど、その方にはいつも「Slipknotみたいな音にしてください」って頼んでます。

ひろちゃん:私もRage Against the Machineが好きで、だから海外の大きいフェスにはどんどん出たいなって思います。日本だけで活動していると共演が叶わないようなアーティストがたくさんいて、だから海外での活動は楽しいですね。(一部)

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