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誌上競詠「咲くやこの花賞」28年度 第3回「底」 赤松ますみ選
底
やわらかいことばを探す雨の底 赤松ますみ

危ないと思うきれいな底だもの 柴田比呂志

吹き溜り行きの最終便が来る 岡内 知香

リーチと叫んで底から這いあがる 山本 早苗

ねんごろに月をどかせば夜の穴 青砥 和子
糸底を洗うと亡母が起き上がる 古久保和子
淋しさの底にフクロウ飼っている 大葉美千代
蓮の花わたしの底は見せられぬ 宮﨑美知代
鍋底に家族の絆こびりつく 相田みちる

古里の川底で鮭星になる 安藤 なみ
炉心熔融してから底がまだ見えぬ 大野たけお
母親になるから底を抜くつもり 大野たけお
血縁を少し残した瓶の底 三好 光明
舟底が月の砂漠だったなんて 藤井 寿代

二流にもなれず底なし沼にいる 佐藤 彰宏
南部鉄瓶の底にもテロリスト 井上 一筒
恋心底まで見てはいけません 稲垣のぶ久
地の神は底なし沼におわすのか 上嶋 幸雀
瘡蓋の深いところを舞う桜 加藤ゆみ子

だまし絵の底に吐息のリフレイン 加藤ゆみ子
いまはどん底天国はその下に 前田 咲二
穴があく心に底がありました 和田 洋子
アイラブユーと言えば泡立つ夜の底 平尾 正人
守秘義務へバケツの底が騒がしい 平尾 正人

青空の底に転がり着く檸檬 森吉留里惠
明日はまだカオスのままで夜の底 石橋 芳山
二重底三重底という試練 山岡冨美子
ボトルの底ジュールヴェルヌの浮上音 石橋 芳山
鉢底に大脱走の工程図 山田こいし

上げ底になっているのが私です 川畑まゆみ
年金の底は鰯の群れである 西澤 知子
掴まれていたのは私の浅瀬 たむらあきこ
ジョンナムが底なし沼を見せに来る 月波 与生
底辺にいててっぺんがよく見える 日下部敦世

笑えますまだどん底じゃないのです 松田 タ介
どん底をモディリアーニの目の横に 月波 与生
膝かかえ丸まっていた春の底 田村ひろ子
底辺に本音しっかりへばりつく 柏原 夕胡
バスタブの底にはしあわせの欠片 田口 和代

タンポポが照らすこの世の底あたり 新家 完司
洗面器の底に昨日が落ちている 青砥たかこ
もう灯り届かないので底だろう 岸井ふさゑ
井戸の底から洩れてくるスペイン語 三宅 保州
菜根譚の底でお昼寝しています 柴田 園江

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