Loading...Loading...

丸山あずさ 先日、宮城県塩釜市在住の丸山あずささんから電話をいただいた。初めての電話ではあるが、なんと長時間話し込んでしまった。《たむらあきこ千句》を欲しいということだったのだが、いろいろご自身の状況(失明されていることなど)を話され、電話の向こうの真摯なお声を聞いているうちに互いの〈たましい〉から〈たましい〉への会話のようになってしまった。すぐに句集を送らせていただくと、あずささんからもご自身の句集が送付されてきた。(送っていただいた句集『見つめる』を今晩読み終えてから、続きを書きます)
‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥
 下記は、句集『見つめる』より抄出20句。
  生きる
葬列の影に三日月突き刺さる
日めくりの一枚ごとに朝は来る
ひこばえが生きよ生きよと叫んでいる
子を捜すホタルは今日も海へ行く
撮らないでください泣いているのです
抱きしめるために両手はあるのです
ボランティアの汗がしみこむ黒い土
生きていますここにいますと窓開ける
群青の海がそしらぬ貌をする
折鶴よキミにはキミの空がある

  寄り添う ――ニコに捧げる
抱きしめるキミは日なたのにおいする
震度七じっと寄り添う盲導犬
盲導犬の周りの風があたたかい
認知症みんな菩薩になりました
水平線の向こう見ている影ふたつ
  見つめる
ミミズにも起こせる風がきっとある
ひまわりの後ろの闇を見てしまう

葉っぱのフレディがんばらなくていいんだよ
ひらがなで泣くと蛍が寄ってくる
立ち位置がずれないように楔打つ
‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥
 下記は「あとがき」から。
 「暗闇の中で生きているのは私だけじゃない。ちいさな一歩かもしれないけれど、自分の足で踏み出さなくちゃダメなんだ。私も人生をやり直したい」――川柳の仲間から背中を押され、私は自分自身と向き合いました。自暴自棄の自分との決別。ありのままを受け入れ、現実と対峙する。等身大で五七五を紡ぐ。私は川柳を通して、荒れた心をコントロールできるように、少しずつ変わりました。

 私は川柳と出合えたからこそ、こうして今、生きています。いつも私に寄り添い、ココロの杖となってくれる川柳の存在は、とても大きいです

ポストする LINEで送る ブックマーク
❤️ ひざポン
ありがとう!

気軽にポチっと
どうぞ(無記名)

 句会派として、句会出席を句を詠み続けることへの原点としてきた。句会場まで、列車やバスの車内で推敲すると非常に捗ることが句会派である大きな理由の一つ。この十数年間、多い時には月十数回の句会出席をこな... 「これから‥あきこの川柳行脚のかたちが変わります」の続きを読む
 いただいた折角のお手紙やメールをすべてここに書ききれないのは心苦しいのですが。すべてをきちんと保管させていただきます。折に触れ引用させていただくこともあるかと思います(お名前は伏せます)。  次の川... 「『たむらあきこ千句』への反響‥いただいたお手紙から、続き⑧」の続きを読む
永観堂(禅林寺)吟行21句 雪はらはら阿弥陀堂向く影になる まうしろのきのうへ雪が舞っている ふり返りざまのきのうが口籠る あいまいな声はきのうの白い貌 逢いにゆく重さを雪に覗かれる すこし傾き阿弥... 「◆永観堂(禅林寺)吟行21句 (2017 1 23)‥《首を傾げてふり向くわたくしのなかへ》」の続きを読む
 和歌山市駅11時29分発特急サザンで天下茶屋まで。地下鉄堺筋線で北浜、京阪で三条まで。うっすらと雪の舞う中市バス5系統を待つ。「南禅寺 永観堂道」下車。徒歩5分、総門着。近くの蕎麦屋「山源」にて玉子... 「永観堂 (禅林寺)~瓦版校正会‥帰宅、森中惠美子先生からもお葉書《大寒という 赤い千句があたたかい》(森中惠美子)」の続きを読む
 たくさんのお手紙の中からランダムに写させていただいております。すべてを大切に保管、今後の参考にさせていただくつもりです。ありがとうございます。 ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ◇… 句を読ませてもらって... 「(人”▽`)ありがとうございます☆‥《たむらあきこ千句》へのご感想、続き⑦」の続きを読む
(22日、記す) 5時10分。目が覚めるとまず思うのは前会長のこと。ご家族や愛猫がきっと先生を癒してくれているとは思っているのだが、やはりまだ一冊の川柳集も出しておられないことが気になって仕方がない。... 「目覚めて思うこと‥第662回 岸和田川柳会1月句会《あかるい最期だからつまびらかにできる》(たむらあきこ)」の続きを読む
Copyright All rights reserved. SHINYOKAN PUBLISHING illustration by Nakaoka.K