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 ギャンブル依存症はWHO(世界保健機関)が認定する、れっきとした病気だという。”ギャンブルをやめたくても止められない”とか、”ギャンブルが原因で借金など社会生活上の問題が生じる”などのことは周知のこと。一般的に、ギャンブル依存症は、意志が弱い・道徳的な規範を身につけていないといった本人の資質の問題と考えられがちだが、そうではないとのこと。最近の研究では、健常者とギャンブル依存症患者では脳の働きに明らかな違いが見られることがわかっているとか。ギャンブル依存症から自分の意志の力や家族の愛情で回復することは不可能であるということらしい。(以上、ご参考まで)

  “懸賞川柳”とギャンブルは違うだろ!という突っ込みは当然入りますよね、笑。川柳は親しみやすく、他人の作品を見れば自分も作りたくなる敷居の低さがある。季なし俳句とも言われたように季語の約束がなく、自由に詠むことができるから。歴史的には変化もあり曲折をたどるが、庶民の間に生き続けた川柳は明治後期ごろから文学として花開いてゆく。川柳誌「番傘」を率いた川柳作家・岸本水府(1895~1965)はどう言っているのか。

 水府らが「番傘」を創刊したのは大正2年(1913)。信念をもって駄洒落など狂句的なものを排し、市井の日常茶飯事を紡ぎながら、伝統川柳をベースに時代の息吹を川柳に盛り込んでいった。若き岸本水府が編集発行人となって西田当百らと創刊した「番傘」は、その後日本の代表的な柳誌になった。水府が唱えたのは、「伝統川柳に近代の思いを加えた『本格川柳』」。一貫する番傘精神とは、「賞品を出さない、順位をつけない。それは川柳が文学だから」。自然諷詠の俳句に対し、川柳は人間諷詠。その視点に立ち、「だれにでもわかる、でも、だれにも作れない川柳を作りなさい」と水府は導いた。

 しかし、高齢化による川柳界の退潮が懸念されるいまは、ふたたび川柳界に強力な活を入れるべく”懸賞川柳”もいいのではないかと思うのである。『誹風柳多留』が残ったのは、庶民のささやかな射幸心があったからだとしても、それはそれでよいではないか。多くの方々がしのぎをけずることで結果として名句が残った。そのことのためには、岸本水府師もきっとあの世でお許し下さるのではないかと思うのである。”懸賞川柳2020″に全国津々浦々から名句が集まることを願っている。

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