秋空の邪心のような雨が降る 秋田県 柴山 芳隆
〈評〉吸い込まれるように澄んだ秋空。その空になんと邪心があるという。晴天が一転曇り、しとしとと秋雨になった。秋空に裏切られたような気持ちになったのか。
被爆国よ 発効へあと3カ国 仙台市 高橋 敏
アルバムの黄ばんだ父は二等兵 東京都 髙塚 三郎
救命の浮輪がほしい自助努力 東京都 臼倉 三平
一の字で寝て川の字を懐かしむ 兵庫県 上野 景子
廃屋にもの言いたげな曼殊沙華 埼玉県 森井 征之
デジタルでハンコ朱肉は古語になる 千葉県 加賀 昭人
核のごみプラごみ地球ノーと言い 福島県 佐藤 隆貴
核のごみ小さな町を真っ二つ 札幌市 鈴木 英雄
やめられぬ訳ありそうな五輪ムラ 神奈川県 桑山 俊昭
熊本の町が沸き立つ初賜杯 千葉県 田尾 八女
地球からクレーム入る再稼働 堺市 大和 峯二
スガさんの「美談」で埋まる週刊誌 大阪府 岩本 進
公助待つ人が溢れている巷 神奈川県 本間 勝
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あきこ註 秀逸とさせていただいた句は、「が降る」は要らない。「秋空の邪心のような雨」でいいのね。しかし、「(秋空の)邪心のような」という表現は、文芸川柳として他の句からは一歩抜きんでているということであえて添削せず、採らせていただいた。
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