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さびしさに宿を立ち出でてながむればいづこも同じ秋の夕暮れ 良暹法師・百人一首70番
【訳】あまりのさびしさに家から出て景色を眺めてみても、やはりどこもさびしい秋の夕暮れが広がっていることだ。

 平安後期から「秋の夕暮れ」という結句が流行ったのね。良暹法師 (りょうぜんほうし) は、家にいても外に出てみてもさびしいというのね。どこにいてもさびしいと。やはり秋の歌はさびしさを表すものが多い。下記は、あきこの秋のさびしさを詠んだ川柳。

サンマの骨とらえ独りを秋にする
晩秋のいろどりかなしみに届く
しのびよる秋と禅語のなかにいる
秋のモノローグはサヨナラへ続く

   上記の歌や川柳には深い孤独感が詠み込まれているのね。孤独とは、一般に精神的なよりどころとなる人などがなくさびしいことよね。「 (自分が) ひとりである」と感じている心理状態。物理的に人に囲まれていても、自分が理解されていないと感じているならそれは孤独よね。また老いて死を意識するようになると、より孤独を感じるようになるというのね。孤独感の感受性は人それぞれなのかもしれない。しかし孤独を主体的に選びとる人にとっては、孤独は必ずしもネガティブなものではない。それは川柳など芸術の創造につながってくる。

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