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川柳マガジン3月号「超!柳派 全国誌上句会」、課題「仕返し」上位入選句&選後感想
特選
リベンジの矛は自分に向けている 渡辺たかき
秀作
仕返しの刃は錆びている かしこ 堀口 雅乃
黙殺という鮮やかな返し技 鏡渕 和代
仕返しはアッカンベーと決めている 木村 行吉

課題特選、「(リベンジの)矛」をなんと自分に突きつけるという。作者の自省的な生き様の厳しさに打たれた。秀一、「(そういうわけで)仕返しはできません」と、諧謔を込めて。秀二、言っても分からない?相手には「黙殺」しかないと。「返し技」がいい。秀三、「アッカンベー」で済ますのもオトナの対応か。

川柳マガジン3月号「超!柳派 全国誌上句会」、「雑詠」上位入選句&選後感想
特選
温かいご飯叱ってくれている 竹中たかを
秀作
別枠の臓器のようになるスマホ 赤木不二男
アンテナは少し低めが守備範囲 藤井美沙子
お元気ですかまだ少年のままですか 斉藤美恵子

雑詠特選、「温かいご飯」が食べられることを当たり前だと思っていないか、感謝の念はあるかと。世界には餓死する民がいるのである。秀一、故・尾藤三柳師のおっしゃったところの、二物衝迫(「臓器」「スマホ」)。秀二、「アンテナ」を高く掲げていると、必要でないことまで耳に入ってくる。秀三、いつまでも「少年」の部分を失わないことも男性の魅力のひとつ。そんな恋人だったからこそ、ときどき思い出すのだ。

川柳マガジン4月号「超!柳派 全国誌上句会」、課題「脳」上位入選句&選後感想
特選
標本の脳に心はあったのか 西田 峰春
秀作
春うらら僕の海馬は旅に出る 茶木  薫
重さならアインシュタイン並みの脳 大籔 秀髙
遮断機を下ろしたままの脳回路 山﨑三千代

課題特選、「心(というもの)がある」という感覚に疑いはないが、その「心」とはどこにあるのか。心の場所探しの歴史は古く、アリストテレスは胸(心臓)にあると考えたとか。秀一、春の陽気に誘われているのは海馬(かいば、記憶や空間学習能力に関わる脳の器官)だと。タツノオトシゴのかたちが見えてくる。秀二、脳の重さだけをいえば凡人も偉人に負けない。秀三、認知症のことだろうか。意思疎通ができない。

川柳マガジン4月号「超!柳派 全国誌上句会」、「雑詠」上位入選句&選後感想
特選
二歳児に小さな過去が出来ている 鎌田ちどり
秀作
不機嫌な地球にハグがしたくなる 水谷 裕子
ハッピーになれる角度で君を見る 星 ひとみ
神からの授かりもので生きている 三浦 武也

雑詠特選、「虐待」の二字が浮かぶ。物心ついたばかりの二歳児にして「過去」とは。秀一、温暖化・豪雨など地球の「不機嫌」は人間が招いたもの。その人間の一人である作者の申し訳なさといったものが滲む。秀二、この句の切り口はいい。人には、評価でき納得できるところを見いだして向き合うと。秀三、あれもこれも授かりものだと、齢を重ねるにつれ思えるようになる。

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