川柳の横綱・前田咲二遺句集(平成6年)⓯‥《ホテルの玻璃に遠い木枯らしが揺れる》 平成6年分はこれで終わりです。
※2月いっぱいで抄出を終えるため、急いでいます。抄出はそろそろ二千句を超えていると思います。先生の句は、〈本格川柳〉そのもの。いまは川柳を詠むことを〈吐く〉とはあまり聞きませんが、かつては〈吐く〉と言っていたのね。そのことばの実感を先生の川柳から受け取っております。
『前田咲二遺句集 平成6年』⓯
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川柳の横綱・前田咲二遺句集(平成6年)⓮‥《くらがりに父が居そうな 古時計》
※2月いっぱいで抄出を終えるため、急いでいます。選者を信じるなというわけではないですが、没句をすべて残しておくことをお勧めします。前田先生もすべて残して、くり返し違う選者にほぼそのまま出句しておられます。あきこも同様、以前捨てていた多くの没句がいまとなっては惜しくてなりません。
『前田咲二遺句集 平...【続きを読む】
川柳の横綱・前田咲二遺句集(平成6年)⓭‥《女とは美しきかな 阿波踊り》
※2月いっぱいで抄出を終えるため、急いでいます。先
『前田咲二遺句集 平成6年』⓭
裏方に徹して祈ることばかり
あてにならんお人へ裏戸開けておく
泉州の沖に明日の風が吹く
ピカソみたいというのは下手ということだ
八起き目の手に握られているヒント
百円を割るレートへ旋盤がきしむ
傷口にふれぬ言葉をよっ...【続きを読む】
川柳の横綱・前田咲二遺句集(平成6年)⓬‥《敵艦をめがけて落ちていった火よ》
※2月いっぱいで抄出を終えるため、急いでいます。先生は戦時という非常時を、将校育成学校である江田島の海軍兵学校で勉学と訓練に励みながらくぐってこられました。そのときの絆の強さを「親友や」ということばで語られました。瓦版誌の巻頭に、毎日唱和したという「五省」のことを書かれたことがあります。
『前田咲二...【続きを読む】
川柳の横綱・前田咲二遺句集(平成6年)⓫‥《人形の傷みはわたくしの痛み》
※2月いっぱいで抄出を終えるため、急いでいます。わたしはほぼ八十代の先生しか知りません。六十代後半(先生は1926年生まれ)の句を抜き出していると、若々しい姿が立ちあがってまいります。亡父と同年齢ということで、ものの考え方などに似通ったところが無きにしも非ず。
『前田咲二遺句集 平成6年』⓫
白い杖...【続きを読む】
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