氷見賦
氷見賦 ①
船がでてしずかに閉ざす定置網
ほーらっほぉーらっと網おこしの時間
-水氷に浸かって意地を張れなくなる
水氷大量 魚へ一切経
-船底のやみにわたしの仮死状態
-サクッと切られても痛みを感じない
唐島(からしま)が景に入ってしがみつく
弁財天に手招きされるおもてなし
白エビの白を重ねる氷見漁港
雷の音にはじまる手暗がり
虻が島(あぶがしま)見えぬところへ飛んでいる
明け方の海の匂のかぶす汁
ワタリガニカワハギ椀の中のピストル
蛍イカからきのうへ回りだした独楽
氷見賦 ②
景の栓抜けて上日寺(じょうにちじ)の公孫樹
千年のイチョウは金色の菩薩
乳柱(ちばしら)の垂れてルーツが姦しい
てのひらで宥める削り痕のいたみ
葉裏からいくつも貌を出す赤子
幹回りうしろの影が眠っている
てのひらの氷見ギンナンは上日寺
霊水の思惟(しゆい)が白鳳に還る
剥がれ落ちたコトバの中に棲んでいる
霊木として自分の瘤も毟(むし)れない
閻魔堂から追いかけてくる鎌の首
公孫樹千年金の木霊(こだま)になっている
わたくしの暗がりに置く馬十句碑
(名月や いそのくろ鳥 猶く路し 馬十)
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「ワタリガニカワハギ椀の中のピストル」
時実新子さんの身長ー151センチ、体重ー51キロ。この体型が生んできたかずかずの大きな川柳。心臓は測れないほど太いとか。
森中惠美子さん距離感の鈍い人。いくら歩いても200㍍しか歩いてないと思ったそうである。この方の今の健脚は、この時に育まれた。
(*’‐’*) ♪
りょーみさすけさま
これから推敲を重ねていきます。
心臓も脚もあんまり丈夫ではないあきにゃん。
歩くのが苦しいのは、体重のせいかなあ。(TT)
少し痩せないと、長生きできないよね。
ところで、時実新子さん、小柄だったのね。そうなんだあ。
こんばんは(^^)
わたくしを出てゆくやみをでるように あきこ
氷見での吟行句に相応しい句ですね………
理屈や言葉では語れない、感覚で受け止めた氷見………さすがに素晴らしいです(^^)
あきこ様にお会いして、句に対する姿勢が少し私なりに変化してきました(^^)今までは客観視したものばかり書いていたように思いますが、自分の中の奥の奥にある毒や痛みを書かなくてはオリジナルの中のオリジナルは書けないとわかりました(^^)
ありがとうございますm(__)m
伊東志乃さま
やっといま瓦版の前月号鑑賞を書き終えたところ。
忙しくて、10日の川柳クレオの大会に行けなかったのが残念。川柳人はやはり川柳を詠んでなんぼ、ですからね。
時事川柳は事象を重ねて客観的に詠みます。
心象句なので、わたしの川柳が難解だと言われるかたもおられますが、志乃さんに分かっていただけて嬉しい。
これから、もう一仕事。ではまた。(^^)
こんばんわ あきこさん
氷見大会から十日あまり、あれから一気に冷え込んで山の雪がさがってきました。いま届いた氷見賦がじんわり沁みてきます。
あのとき慌しくて感じられなかった空気が、いまようやくこんな味でこんな温度だったんだなあ と味わっています。
あきこさんのひとり旅の理由がわかったような・・・・・・
てのひらで宥める削り痕のいたみ
この句がいちばん好きです。
竹内いそこさま
推敲がいまいちなので、何度も句が変わるかも知れません。
どうしても破調になるのでねー。なかなか難しい。
先日も海外旅行を誘われたんですが、なかなか承諾できないのね。忙しいのもあるけれど、まだまだ句を詠むことのほうが先だから。
立山連峰を見ながら「立山賦」を詠みきることが当面の目標。〈^^〉