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 少し前にご恵送いただいていた『海の鳥・空の魚Ⅱ』を読了。詩の断片のような句群を3度熟読。下記はこころに留まった句。ひとり静氏は川柳マガジンクラブ誌上句会初代クィーン。繊細な詩性川柳を書かれる。
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  『海の鳥・空の魚Ⅱ』(ひとり静)から23句抄出
  思い出を静かにさせているところ
  そのままにしておくという選択肢
 さくら散るわたしの水を動かして
  

  どちらかと言えば酸っぱい疵である
  ありがとうございましたと強くなる
  
  人間を続けていると汚れる手
  失ったものの余震がまだ続く
  怒りという推進力もあったのね
  羽衣を隠されたからここにいる
  包まれて落ち着きのある箱になる
  
  自転車に乗せる風とか光とか
  下がります素顔になれるところまで
  たとえばと宣戦布告されている
  約束じゃないのよきっとまたいつか

  友情は白と決めたらいいのです

  白百合の白に捕まるならいいよ
  どこまでも誰かの耳がついてくる

  自分からバケツに入るお月さま
  疵なんてデフォルメすればわからない
  文鎮がいるねきっとという軽さ

  家系図が下くちびるを噛んでいる

  水仙のうつむく癖が直らない
  ひとりよりもっとさびしい相似形

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『海の鳥・空の魚Ⅱ』(ひとり静)から”にコメントをどうぞ

  1. 伊東志乃 on 2013年5月21日 at 9:31 PM :

    あきこ様、こんばんは(^^)
    やはり全国には素敵な句を書かれる人がいらっしゃいますね………
    もっと勉強しなくっちゃ(^^;)

    思い出を静かにさせているところ
    ありがとうございましたと強くなる
    怒りという推進力もあったのね
    たとえばと宣戦布告されている
    ひとりよりもっとさびしい相似形

    とても参考になりました。
    ありがとうございます\(^O^)/

    富山のお疲れは取れましたでしょうか?
    常に明日に向かっているあきこ様ですから、もうすっかり吹き飛んでいますよね(^^*)v

    • あきこ on 2013年5月21日 at 9:58 PM :

      伊東志乃さま
      頂いた句集は熟読させていただきます。
      忙しいこともあり、半年ほど積んでおいてから読むこともありますが。
      ブログに優れた句を抄出して、書かせていただくのは楽しいですね。
      まだ、志乃さんの着物姿が目に浮かびます。それと、立山連峰。
      いそこさんには本当に感謝しています。

      • 伊東志乃 on 2013年5月22日 at 10:49 AM :

        着物姿をお褒め頂きありがとうございます(^^)m(__)m
        ますます張り切って着物を着ますね(^◇^)

        いそこさんはとても素晴らしい方です(^^)
        これからはいそこさんと一緒に富山県の川柳を盛り上げたいと思います
        \(^O^)/

        • あきこ on 2013年5月22日 at 4:33 PM :

          伊東志乃さま
          我われの年代で、よりよい川柳を模索していきましょう。
          文芸として薫り高い句を、と思います。可能性に充ちたこのフィールドを大切にしたいと思います。
          先人が示して下さった道筋を踏襲し、そこに、さらに一人ひとりが独自の世界を切り拓く川柳であること。それを目的としたいと思います。
          まずは、革新と呼ばれる結社の大会におじゃまさせていただくのも、何かを頂いてくるには充分かと。
          お互いにがんばりましょう。

  2. りょーみさすけ on 2013年5月22日 at 9:52 AM :

    ひとり静、とても素敵な名前で是非とも一度出会ってみたい人でした。ところで、”たとえば”が出てくる会話は、相手への静かなる反論なんだ。なるほど! ソー言えば、ソーなんだ! すばらしい! これは広辞苑に「たとえば」の解釈として載せてもいいのではないか!これからは、気をつけてたとえばを使わねば・・・。静さんを何度か拝見したことがありますが、どんな人かと感想を聞かれれば、たとえば「ひとり静の静は冷静の静」と答えましょう。
    d(>_< )GOOD!ベリーね! 

    • あきこ on 2013年5月22日 at 10:20 AM :

      りょーみさすけさま
      その通り!
      誰も言っていないことを言うのが、川柳の闘いどころ。(だいたいのことは誰かが言っているんですね…)
      川柳が「機知の文芸」とされる所以ですね。
      ひとり静さん、以前あまり大会に出たりはされなかったので、「謎の川柳作家」のように言われていました。いまはみなさんお顔は存じ上げていますよね。

  3. ひとり静 on 2013年5月22日 at 9:32 PM :

    句集の紹介、ありがとうございます。
    校正しているうちに、自分でもだんだん、
    わからなくなってきて、これでいいのかと、
    何回も立ち止りました。
    お忙しい時間を、三度も熟読してくださり、
    ありがとうございました。
    またどこかでお会いできる日を楽しみにしています。

    • あきこ on 2013年5月23日 at 6:07 PM :

      ひとり静さま
      この間の川柳文学コロキュウム10周年記念大会では、静さんが秀句、私がその次でしたね。どんな句だったのか、柳誌が届くのを楽しみにしています。(ちょっと焦って聞き漏らしちゃったんです)
      川柳カードの大会が大阪であると思いますので、そのあたりでお会いできるかな?おたがいがんばりましょう。

  4. 竹内いそこ on 2013年5月22日 at 9:45 PM :

    あきこさま こんばんわ
    ひとり静さんの句集の感想をいまから・・というときに、ご本人がポンと登場されて、拙い感想など臆してしまいました。
     詩性川柳は素敵ですね。じんわり意味が伝わってきて、なんか清涼感がのこります。こんなさわやかな表現をしたい。まだまだ修行がたりません。

       水仙のうつむく癖が直らない 
       たとえばと宣戦布告されている
        

    • あきこ on 2013年5月23日 at 6:23 PM :

      竹内いそこさま
      これからいろいろな川柳に挑戦されるといいですね。
      編集部としてのお付き合いもあるので、行きたいところにばかり行くわけではないですが、それでかえって勉強させていただけたということもあるんですね。
      がんばりましょう、おたがいに!

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