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4月30日(未推敲)

  墓場のように凪いでいる海

つかみどころなくてあなたがつたわらぬ

柱に影わたしにもまだ影がある

濁りかかる真夜中 まなこ閉じている

定型をすこしくずして濁る水

切実にかなしいことは先送り

くりかえすうちに鱗が落ちてゆく

なまものとしてのわたしをかかえこむ

つなぎゆくフレーズ残り香のように

もうあとはないとどんより暮れました

なげやりなことばを拾う 生きづらさ

ハロン湾の島影 この世でないように

ハロン湾の岩陰 答えみえかくれ

不可逆的にうしなわれゆく選択肢

区切られた過去を切り捨てられぬまま

記憶にはあるが対峙を避けている

切れ目なく水であなたも水になる

ベトナムの国の縮図がある港

局面をつつくとむき出しになった

海図のない航海 わたくしのいのち
(写真上ː神戸港に入港のピースボート、写真下ːハロン湾の夕日をデッキで見るあきこ)

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