【訃 報】 前靖國神社宮司の小堀邦夫先生(元神宮禰宜)が9月2日御逝去(享年72)との訃報に、昨日接しました。 40年にわたり伊勢の神宮にお勤めで、館長としてあの「せんぐう館」をプロデュース。10年前に日本国史学会で式年遷宮記念シンポジウムを開催した際には、竹田恒泰理事の強い推薦で小堀桂一郎・金森敦子両先生と共に講師をお引き受けいただき好評を博しました。『伊勢神宮のこころ、式年遷宮の意味』(平成23年、淡交社)は神宮のみならず神道や日本精神の根源に迫った、日本人が全員読むべき名著だと思います。
平成30年に靖國神社宮司に就任してすぐ御連絡を頂き、日本国史学会に法人会員として入会いただいたこともありました。至誠の人でしたが、同年に神社内部での会議での発言音声がリークされ、そればかりがマスコミで連日取り上げられたのは残念至極。御本人はもっと無念だったでしょう。
宮司御退任後もやり取りの度に懇切な御手紙を頂きましたが、本年5月の神宮参拝の折、なぜかどうしてもお訪ねせねばならない感覚を覚え、前日に大阪護國神社春季例大祭~護王神社での講演のあと強行軍で伊勢に向かって夕食を御一緒させていただきました。それが、謦咳に触れた最後の機会でした。
小堀先生との会話では、「■■についてどう思う?」という問いかけをよく頂きましたが、その中で歴史上の武家政権の話になると、「武家政権が存在していいのは、神宮式年遷宮をちゃんとやる場合だけや」と仰せでした。これは私もかねて述べてきた、織田信長・豊臣秀吉両公は室町幕府に代わり式年遷宮を復興したからこそ、朝廷にも世間にも信任されて天下人になれたのだというテーゼに確信を与えてくれました。皇室・神宮の将来を憂慮なさり続けた小堀邦夫先生の、御霊靖らからんことをお祈り申し上げます。(久野 潤)
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