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鶴彬吟行16句(2023/10/23)
竹細工職人だった父の傘
想いのつづきをあるく彬の原風景
阿鼻叫喚(あびきょうかん)の門へ召集されてゆく
出征の門標 ふるさとの夕日
まつりあげられ軍神の像になる
片隅で反戦拡げだす彬
特高に引かれる青年の寡黙
影はどこまでも過酷にさらされる

生誕の地へわたくしを誘うかぜ
彬へと坂をくだれば日本海
(暴風と海との恋を見ましたか)
暴風と海との恋がやりきれぬ
彬へとかぜに押されて浄専寺
(胎内の動き知るころ骨がつき)

胎内の動きへあきらめが煮える
二十九歳 獄死の裏は知らされぬ
鶴彬無惨 影まで軽い骨
千四十四句はたましいの呻(うめ)

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