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 昨日堺番傘句会出席の折、柳友八木侑子氏にいただいた『「花苑」合同句集 いずみ』。同集は俳句だが、その中から川柳としても魅力のある氏の一句と一文を転載させていただく。
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うたた寝の耳を出ていく蝶の翅

仲間のいる港
 ひとり暮しが始まってほぼ一年。先のことより振り返ることが多くなった。
 小学一年の夏休みに敗戦。めまぐるしく変わるカオスの時代を生き抜いてきたのは幸せだと思う。急激な成長にともなうひずみもあったとはいえ、伸びていく世と共に成長できたのだから……。
 在職中は学友と共に、毎月のハイキング、四季折々の山登り、海外旅行、コンサートを楽しんだ。
 働く女性に制度的にもまだきびしい時代を、とにかく乗り越えられたのは父母の協力と同じ環境の朋友が居たことだった。しっかり遊び、仕事や家事とのバランスをとるのが、抜群にうまかった。
 退職後、短詩の世界を知る。
 時実新子師の「川柳大学」、逝去後墨作二郎師の「点鐘の会」にて研鑚した。従来の形にとらわれないで、新しさを求める個性豊かな師に恵まれた。殊に、俳句から始め、より広い場を求め、詩性川柳に足場を移された作二郎師の「短詩の領域を拡大させるためには、具象の中の心象風景、リアリティとロマンティシズム、時事性と批判精神、『もの』と事柄の衝撃、写実と幻想、そして部分と全体を自分の思いとして捉え、知恵と工夫の限りを尽くして言葉での表現、詩型の総意を完成させることが大切である」は、つないでいきたい言葉だと思っている。
 私は作句の際、川柳、俳句の区別はない。詩性を失わないで独自の場で遊びたいと願っている。
 二人の師を失ったあと、高校時代の仲間が待つ港に身を寄せられたのは嬉しいことです。心豊かなひとりの生活を楽しみたいと思う。

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