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 民俗学者、国文学者で歌人でもあった折口信夫(おりくち・しのぶ、釈超空)(1887-1953)は、大阪生まれ。國學院(国学院)大学・慶應(慶応)大学教授。柳田国男の影響を受け、民俗学研究に進んだのね。古代の日本人の信仰や習俗、生活を伝えるものとしての民俗に注目、そこに日本人の魂の起源を求めた。

 折口の独特・画期的な民俗的国文学は「折口学」とも称されるのね。『古代研究』は、国文学篇と民俗学篇で構成され、古代人と神々の交わり、その交わりからの文学の発生、現代に伝わるさまざまな習俗の意義や由来などを説き明かしている。

 「まれびと」は折口が捉え命名した日本の神。来訪神で、祭りの場におけるその言語が文学を、その身振りが芸能を発生させたとするのね。「人間が神の姿を装うているのだが、その間は、すべての人間は、その仮装者に神格を認め、仮装者自身も、その間は神であるという信念を有って行動するのである(「琉球の宗教」)。」

 沖縄の民俗は、折口学の原風景と言える。折口の目には、まざまざと実感された日本の「古代」の姿があったというのね。「古代の歴史は、事実の記憶から編み出されたものではない。神人に神憑りした神の、物語った叙事詩から生れてきたのである。いわば夢語りとも言うべき部分の多い伝えの、世を経て後、筆録せられたものに過ぎない。日本の歴史は、語部と言われた、村々国々の神の物語を伝誦する職業団体の人々の口頭に、久しく保存せられていた律文が、最初の形であった。これを散文化して、文字に記したのが、古事記・日本紀その他の書物に残る古代史なのである。だから成立の始めから、宗教に関係している。」と。

 今回の「美ら島吟行」では、学者としてのみならず、歌人としても著名な折口のこころにこころを重ねるように、「日本人のこころ」を(詠めるものなら)詠んでこようと思っているのね。気持ちはそれだが、昨日現代的なビルが林立する現在の那覇市の様子をユーチューブで見て、その近代化に驚くとともに、昭和10年に折口が見て感じた沖縄はもはや残っていないのかもしれないと思った。

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⦅3118⦆沖縄の民俗は、折口(折口信夫)学の原風景”にコメントをどうぞ

  1. 大田かつら on 2022年10月7日 at 8:37 AM :

     はじめてお邪魔します。国文祭へ参加されるとのこと、大変嬉しくウェルカムウチナーへ 大歓迎です。実は事前投句は1101人、当日は88人、、コロナ禍では致し方ないことと理解しています。当初は700人収容の大ホールで人数制限で350人の募集でした。しかし当日88人では寂しいのでせめて100人余は獲得したいと飛び入りでも受け入れるのキャッチフレーズで呼び掛けているところです。人材不足の沖縄ですが何とか開催する運びとなりました。最後まで一生懸命頑張りますのでよろしくお願いいたします。
        
      沖縄の国文祭が待っ笑顔   かつら

    • たむら あきこ on 2022年10月7日 at 9:37 AM :

      大田かつらさま
      吟行を兼ねてまいります。
      3度めの沖縄、楽しみにしています。
      コロナ禍も、もう一息かも知れませんね。
      おたがいに頑張ってまいりましょう。

      ところで。
      「はじめて」ではありませんよ。
      前にもコメントをいただいております。
      3泊4日、沖縄をしっかり詠んでまいりたく、気合を入れて調べているところです。
      当日は、どうぞよろしくお願いいたします。(*^^*)

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