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 選者にもちろん選句力の違いがある。具体的な選句力の基準を書いた本が見当たらないので、そのことについて述べるのはかなりむずかしいのだが。

 一般に、川柳を学ぶ側から言っても、選句力がついてくれば作句力もついてくるといえる。入選率が高ければある程度の選句力はあるとみていい。選者を頼まれるということは、選句力をかならずチェックされる。選句力の覚束ない人が選をすれば、会場の(無言の)ブーイングはたいへんなものである。もちろん選の良し悪しが分からない人も半数いるとして、あとの半数は「なんじゃ、アイツの選は(怒)。あんなモンに選をさせるな!」ということにもなりかねない。選者だからと無条件に尊敬されることはないのが、川柳の句会大会なのである。

 初心者が自分の選句力を知るには、ふだん、互選などで自分の選んだ句と、句会の中心的な立場の人が選んだ句とがどのくらい一致したかをチェックしてみることである。こうしたチェックをすることで、自分の川柳における選句力を確認することが出来る。

 合評の場などで、自分の意見だけを主張して他人の意見を顧みない人がたまにいるが、その姿勢は反省しないといけない。そういう視点もあるのかと、謙虚に受け止めねばならない。それが川柳上達の秘訣でもある。合評は、それぞれの意見を参加者全員が共有することで、広くて深い鑑賞ができるのである。

 選句力をみがかねばならないわけはもう一つ。選句力すなわちその人の鑑賞力より上の句はその人には詠めないということがあるのね。知識があれば他人を驚かせるほどの句を詠んだり句の鑑賞ができるかというと、じつは全くそういうことはない。表現は添削を通して指導することもできるが、鑑賞力は自身で身につけていくしかない。

 3日に集句が届き、5日夕方までに誌上大会の選を終えた。ワードで入選50句を順位を付けて書き出しプリントアウト、入選の句箋をつけて送り返したところなのね。参加者232名、各題2句出しなので計464句との対峙。正確を期するため、4日は市立図書館で集中してまず一回目の選を終え、70句ほどを選んだのね。昼食をはさんで、句のレベルほかで並び順を入れ替える。帰宅後パソコンに入力、さらに順位を入れ替え、かためていく。まずこれでいいだろうというところまで、十二、三時間はかけただろうか。選は楽しいといえばたのしく、厳しいといえばきびしい。投句者には各選者の選をよく吟味して、つぎの応募に備えていただきたいと思うのである。

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