誰にでも好かれる骨の無い魚 北原おさ虫
戦争の音も写っている写真 北原おさ虫
しあわせになるはずだったしゃぼん玉 住田勢津子
イントロが始まる東窓の赤 竹内いそこ
報道が残す時代のひとかけら 竹内いそこ
冬銀河すこしあなたが近くなる 外側としみ
ゆっくりと君の歩幅になってゆく 広森多美子
誤解とくさくら吹雪の下で解く 宮田喜美子
景色などいらぬふたりの観覧車 秋貞 敏子
もっと濃く生きろと影に叱られる 植田のりとし
マスターの寡黙へ通うレトロカフェ 川上ますみ
唇にキスの欠片がまだ残る 川上ますみ
時効などないヒロシマの青い空 瀬戸れい子
さいころを何度振っても上がれない 瀬戸れい子
月光の投網を打たれ動けない 徳長 怜
言い訳のメインディッシュが決まらない 平尾 正人
音量が足りない愛が届かない 藤井 智史
一筋の煙が天と地を繋ぐ もりともみち
スマホ族街は無色になってゆく 石田ひろ子
泣きに来た墓の草取りして帰る 石田ひろ子
吹き溜まり行きの最終便が来る 岡内 知香
かさぶたになろうともがく色になる 岡内 知香
一本の川が流れている枕 河村 啓子
もう灯り届かないので底だろう 岸井ふさゑ
やわらかいコトバで削除されている 岸井ふさゑ
ふんばってみよう重心低くして 小谷 小雪
ときどきの定型外が面白い 小谷 小雪
わたしはわたし答え合わせはもうしない 妻木寿美代
朝が来たさて人間に戻ろうか 寺島 洋子
首塚の石よゆっくり丸くなれ 森井 克子
断崖に立つと腕組みしてしまう 森口 美羽
魂を繕い終えて夜が白む 森吉留里惠
くちびるが乾く祭りは終わったの 森吉留里惠
白を着る私を処刑するように 森吉留里惠
響き合う美しい輪の中にいる 八木 侑子
きっ先をさけてほろりと生きている 八木 侑子
たとえばと本音を包むオブラート 山田 恭正
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