お社には、拝殿で振り動かして鳴らし、神へ呼びかける大きな鈴がある。神楽舞(かぐらまい)を舞う巫女さんが手にもって鳴らす神楽鈴(写真)も目に浮かぶ。小さな鈴を15個付けていて、これが「鈴なり」の語源なのね。交通安全などのお守りや破魔矢などにも小さな鈴がついていますよね。
古来、鈴には邪(よこしま)なものを祓うちからがあると考えられてきたのね。鈴そのものにではなく、鈴の「音」にちからがあると考えられてきた。また鈴の音にはたましいを引きつけるちからがある。澄んだ音で神様の御霊(みたま)を引きつけるのよね。大きな鈴はお祓い、小さな鈴は御霊を引きつけるということ。
ひと月ほど前のニュースだったか。京都市東山区の八坂神社が、新型コロナウイルス対策の一環で、手をかざせば鈴の音が再生される装置を本殿のさい銭箱上に設置したとか。鈴を鳴らす綱・鈴緒(すずのお)を、不特定多数の人が触ることから使えないようにして、代替の措置として装置を導入したらしい。手をかざすとセンサーで感知、大きな鈴のガラガラという音がスピーカーから鳴る仕組みとか。
ほかの神社もいろいろと対策をしている。鈴緒を取り外すほか、参拝客が手を清める手水舎も水を抜いてひしゃくを撤去など、接触感染のリスク低減を図っているらしい。手水の代わりとして、境内へ入る前に「はらいたまえ、清めたまえ」と心の中で唱えればいいのだとか。
わが八百万の神々は、新型コロナ騒ぎをどんな気持ちでご覧になっているだろうか。日本中の鈴を鳴らして新型コロナの終息を神々に祈りたい。
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