七七の十四音で詠まれる短句は、十四字詩や武玉川風などともいわれる。出版予定がある『たむらあきこ短句千句』も、初めは『たむらあきこ十四字詩千句』とするつもりだったが、十四字詩という呼び方がやや引っかかるので、短句とすることにした。
短句の魅力だが、五七五の十七音で詠まれるふつうの川柳に比べ、キレのよさということに尽きるだろう。四三止めを避けるということのほかには制約もなく、詠み慣れると離れがたい。千句を残すには、今回もまず二万句を詠まねばならないだろうが、さして苦労もなく、むしろ楽しく詠めるだろうと思っている。(註 四三止めとは、七七の下七を四・三のリズムにすること)
四三止めだが、実際に詠んでみると、たしかに、どうしてもある種不安定さがある。ただ、四三止めを回避しようとして句がまとまらなくなったということがあるので、そんなときの四三止めは熟考のうえ、残すことも考えている。
性に合っているのか、短句は苦もなく溢れ出てくる。この詩型はいまはまだマイナーな川柳形式といえるかもしれないが、その魅力にひかれて、これからこのフィールドもしっかり耕してみたいと思うのである。つぎは、『川柳作家ベストコレクションたむらあきこ』に収載済みの短句6句。
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死者の往来 銀の鈴ふる
何をさがしに入る隧道
遠くまで来て答拾えぬ
焦点いくつ思いめぐらす
位置が絡むと止まるふうせん
自傷がいつもふり向いてくる
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