Loading...Loading...

 永観堂(禅林寺)吟行16句(2017/1/23)
雪はらはら永観堂へあゆむ影
すぐそこのきのうにも雪舞っていた
逢うことの重さ 雪の影の軽さ
うなずいて阿弥陀如来がふり返る
  わたしのなかへ阿弥陀ふりむく
師を祈ることもいつしか雪になる
念仏のそれから影がかるくなる
眼を伏せる影もきのうもみほとけも

念仏のわたしのどこまでの独り
水琴窟の水音やみにはねている
臥龍廊(がりゅうろう)組み合わされている記憶
臥龍廊のうねりは執着のように
雪のむこうの悲田梅から白い声
岩垣紅葉の土色土に還りつく
堂内の金色雪へ放たれる
永観堂までのきのうに立っている
…‥‥‥‥‥‥………‥‥‥‥‥‥……
 この阿弥陀如来像は東大寺宝蔵に秘蔵されていたのだが、たまたま永観はその尊像を拝することがあった。「衆生済度こそ、この仏の本願であり宝蔵にしまっておくのはもったいない」と嘆いたことが白河法皇の耳に入り、永観が護持し供養することとなった。
 永保2年(1082)、永観50歳のころである。2月15日払暁、永観は底冷えのするお堂で、ある時は正座し、ある時は阿弥陀像のまわりを念仏して行道していた。すると突然、須弥壇に安置してある阿弥陀像が壇を下りて永観を先導し行道をはじめられた。永観は驚き、呆然と立ちつくしたという。この時、阿弥陀は左肩越しに振り返り、
 「永観、おそし」
と声をかけられた。永観はその尊く慈悲深いお姿を後世に伝えたいと阿弥陀に願われ、阿弥陀如来像は今にその尊容を伝えると言われている。

ポストする LINEで送る ブックマーク
❤️ ひざポン
ありがとう!

気軽にポチっと
どうぞ(無記名)

コメントはこちらから

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Post Navigation

Copyright All rights reserved. SHINYOKAN PUBLISHING illustration by Nakaoka.K