じつは、下記15句はすでに「川柳作家ベストコレクションたむらあきこ」に収載済み。あらためて『たむらあきこ吟行千句』にも収載を決めました。日本、否全世界が忘れてはならない「ヒロシマ」への、川柳の連作。
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ヒロシマ吟行15句(2016/8/20-22)
広島が消された 閃光の瞬時
ぶつかりあう熱風 闇にとぶ火の粉
押し潰されゆく焼かれゆくわたくし
地下にまだうめき声ある 70年
路面電車の響きを聴いているドーム
陽の動き あの日の影に近くなる
肉塊の浮かびながれる元安川
まなうらの海に屍体が流れつく
蝉しぐれ いまもあの日へ哭いている
あの日の蝉 いっせいに声絶えた闇
あの日のままのドームがゆれている水面
噴水がある ミズをほしがる霊たちへ
ここは墓場で日ごと夜ごとに歩いている
みどりなす川べり 量りきれぬ罪
身のうちに膨れはじめた声がある
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