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飾り過ぎだよ落款がむず痒い 市村 禎雲
 「ヘタクソ」では少々品性に欠けるとも思うが、ズバリと言うことでインパクトのある句に。
ヘタクソの画へ落款がむず痒い 

セシウムに耐えてる土に遅い春 丸山 孔平
 「遅い」というより、巡ってくることすら覚束ない「春」。
セシウムの土へ遥かに遠い春 

時期が来た手はずどおりに咲く桜 林   進
 「手はずどおりに」の面白さ。次は句意のやや似ている私の句。《約束のように桜が咲いている》。ご参考まで。
桜にも手はず時期みて咲いてくる 

石橋の人生に無い影法師 阿部 久良
 「石橋の人生」、分からないこともないが。「影法師」、ここは「陰」か。
石橋を叩く人生陰がない 

叶うなら帰ってほしい人ばかり 鹿野  椿
 どこから「帰ってほしい」のかを句に詠み込む。
あの世から帰ってほしい人ばかり  

人の顔見てすぐに顔色のこと 佃  石周
 何を省略するか、句の纏め方の両方に気を配る。
顔色を口にするから疎まれる 

久しぶり鯉よ以前の貴殿かな 花色みどり
 言いたいことは分かるが。
あのときの鯉かと話しかけてみる  

徒歩5分にしては遠い案内図 宮本 信吉
 言いたいことは「案内図」への不信。
徒歩5分がこれか案内図へ不信 

予備句
令の字ですぐに軍事化右傾化と 城戸 幸二
 「令の字」では、時が経つと何を詠んだ句か分からなくなる。
令和の令の字へ軍事化を言いつのる 

辻占に鬼門を訊いて遠回り すずき善作
 「辻占に」はなくてよい。
鬼門を知ってしまってからの遠回り 

どがあした今日も元気な岩見弁 篠原紋次郎
 「どがあした」を活かし「岩見弁」を端折る。
どがあしたの方言元気くれている

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