※2月いっぱいで抄出を終えるため、急いでいます。選者を信じるなというわけではないですが、没句をすべて残しておくことをお勧めします。前田先生もすべて残して、くり返し違う選者にほぼそのまま出句しておられます。あきこも同様、以前捨てていた多くの没句がいまとなっては惜しくてなりません。
『前田咲二遺句集 平成6年』⓮
釦かけ違えたままの五十年
無駄口をたたかぬ秘書を信じ切る
青い地球が見えるメルヘンの窓だ
雑音のなかに気になる音がある
井戸があると中を覗いてみたくなる
幼ごころにどこかで睨む目があった
小川づたいに魁夷の森へ行けますか
最高のたばこを土の指で吸う
春を待つ小川と指切りをしよう
亡母の修羅が井戸のあたりに落ちている
てのひらに溢れる籾は天の愛
まだ生きておったかという目がぬくい
真っ正面に父が立ちはだかっている
真行草ぼくは草より柔らかい
癒えてゆく手ごたえ空が美しい
傷が深くてひとりの旅がまだつづく
半分は蝶半分は蛾で生きる
久闊のあいさつヨオと手を挙げる
拇印ほど確かなものがありますか
節を曲げぬ男に長い橋がある
落ち葉ひらりひらり女神を眠らせる
ぼくの絵に水子がひとり居て去らぬ
遠くで見ていよう男も落日も
飢餓の児を描く限りなき土色で
句誌を積み上げて父には届かない
くらがりに父が居そうな 古時計
たらい回しするたび母が小さくなる
背の高いおんなに挟まれるラッシュ
方向音痴だから女と手をつなぐ
各駅停車ひとつ一つの駅のかぜ
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そうですね。作句日、出句先等も含めてすべてExcelで残してあります。
僕の場合、時間節約(手抜き)が主目的ですが。
昌紀さま
それよ、それ。
あきこは、「いさぎよく没句は捨てよ」(だったか)なことばを真に受けて。(あっさり信じちゃったのね)
長いこと捨てていました。
少なくとも数千句はあるんじゃないかな。(涙)
これはおかしいと気付いたのは、大阪や京都で和歌山での没句を秀句として採っていただくようになってからかな。
いまでは、やや理解していただけているようですが。(笑)
信念をもって、自分がいいと思う句は、評価の定まった選者に見てもらうこと。
たとえば。
かつて勧められて川柳塔賞に応募した作品、あえなく没だったのね。
納得できないので、それを前田先生に見せたのね。
そのときの受賞作と一緒に。
先生のひと言は、「川柳塔はなにをやっとるんじゃ」。(笑)
あなたも、没句を全句残しておいてください。