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2月いっぱいで抄出を終えるため、急いでいます。先生は戦時という非常時を、将校育成学校である江田島の海軍兵学校で勉学と訓練に励みながらくぐってこられました。そのときの絆の強さを「親友や」ということばで語られました。瓦版誌の巻頭に、毎日唱和したという「五省」のことを書かれたことがあります。

前田咲二遺句集 平成6年』⓬
言い勝ったさみしさ坂をかけ上る
Xの破片がぐい飲みの底に
一枚の賞からもう一人のわたし
ざる蕎麺を一枚と呼ぶ涼しいな
ドアチェーンおんなの枷が重くなる
ライバルの開けっぴろげに負けている
亀の勝つ話が好きな日本人
自画像に七つの彩を塗り重ね
亡母とふたり食べたいときに火をおこす
敵艦をめがけて落ちていった火よ

検閲印 押したはがきを持っている
すかたんな八卦うなずきながら聞く
朝になってみればわたしが悪かった
ゆっくりと明るくなってどっと朝
そのことに触れると貝になる被告
ムダを嫌い抜いた男の身内葬
おもいっきり哭いて脱皮を終えました
白旗を出す潮時は知っている
ロボットの腕 人間をつまみ出す
ひょっとことおかめでコンビ組んでます

プルトニウムと軍靴の音がからみ出し
原書読む友との距離が遠くなる
原色が好きで鬼とも手をつなぐ
ネクタイをゆるめてからの裏ばなし
顔の広さじゃ妻にはとてもかなわない
懐刀の冷や汗を見ましたか
対の箸 近い別れを知っている
百獣の王は策など弄さない
おんなひとり祭りのすみで生きている
鈍重な口を補う靴の減り

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