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※時間がないので、少々急いでまいります写真は徳島市・東照寺の、戦火を逃れ現存する地蔵菩薩半跏像。ため息が出るほど美しいので、拡大してみてください。
前田咲二遺句集 平成15年』【40】
脛かじる息子から来たお中元
SARS終息マスクをブラジャーに戻す
なにがつらいと言うても老母さんの涙
だしぬけにオレオレオレと言う電話
まだみんな話さぬうちに怒り出し
自分への縁切状を書いている
ぼくよりも立派な名刺妻が持つ
打ち明けてもらわぬ方がよかったな
いくたびの戦火くぐってきた仏
ふるさとの祭りは地味なままでいい

盃の底 創世の気が溢れ
いつの世になっても母のにぎりめし
棺桶の顔を覗いている絆
主流からすこし外れて風を読む
死んだふりすると他人が寄ってくる
天国と地獄の真ん中で踊る
一人だけで参るお墓がある帰省
妻は二階わたしは一階で涼む
妻の気合に思わず返事してしまう
臍出しているので見ると睨まれる

すこし大げさに繃帯巻いておく
アリバイの矛盾を妻が突いてくる
いつまで恋をしているのかと恋が言う
名工の炎が揺れている茶碗
快晴多事 仏のめしを下げ忘れ
君が代ほど涙を溜めた歌はない
若い女と妻を見比べたらあかん
八代亜紀がトラック野郎走らせる
粒々辛苦 竜舌蘭の花が咲く
目を入れて達磨は眠れなくなった

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