Loading...Loading...

* 私は、この三月一日に拝命したばかりの宮司、小堀邦夫でございます。… まだ五十日足らずの奉職でございますので、毎日おろおろとしながら神前に額づいております。
 私は伊勢の神宮で三十九年間お仕えしておりました。二十年に一度の大祭、神宮式年遷宮を二度、平成二年には今上陛下、皇后陛下のご親謁という大祭を奉仕させていただきました。…
 ご高承の通り、本年は明治維新の年より数えて百五十年、さらに来年は靖國神社創建百五十年という節目の年が参ります。… 多くの方々がご記憶なさっておりますように、昭和から平成への御代替りというのは大変な時代の変動を実感したものでございます。おそらく今回は、その時とは比較にならない、我々が近代史の中で経験したこともないような大きな精神的変動が起こるかと思います。
 一言で申し上げますと、我々が漠然と考えていた戦後というものが、おそらく雲散霧消していく時代に突入するだろうということです。戦後の「戦」という言葉は申すまでもなく我が国では大東亜戦争のことであります。… しかしながら、おそらく御代が替ると同時にこの戦後というものは忘れられていくに違いありません。ここに靖國神社の大きな危機というものが待っているかと思われます。
 … 私は二つのことを皆様のお力を得て実行したいと考えております。このお社にお参りされますと日本人であれば誰もが悲しい思いにとらわれます。しかし、御祭神のことを思えばもっと明るい姿がそこにあってよいのではないか、と思います。招魂社時代の明治初年の記録を読んでみますと、当初から競馬やサーカス、様々な花の展覧会が行われたりしています。神霊をおまつりするという厳粛さと同時に、明るくほがらかな精神環境がそこには備わっていたように思います。… 間もなく靖國神社は宗教法人となった時間の方が長くなってまいります。そこで行うおまつりというものがどれほど多くの国民に理解されるのか、それが問われる時代に突入します。先ほど申し上げた戦後が雲散霧消していくだろうということの裏返しの問題でもございます。
 ここにお仕えしている神職、職員はたいへん生真面目に日々を勤めております。しかしそれだけでは不十分であります。誰もが多くの国民に語りかける言葉と心を身につけなければなりません。… どうか明日より再び靖國神社にお力添えをたまわりたいと存じます。… (平成三十年四月二十二日 春季例大祭当日祭に於ける宮司挨拶)

* 後に続く者には、先人の意思を受け継ぐ営々とした努力が求められる。靖國神社は、鎮まる神霊が誠の信念をもち国を家族を仲間を愛した人々であったことを後世まで伝え、数多の祈りを護ることが使命である。今、日本は再び危機に晒されている。世界中が自己の利益の追求と独善に溢れている。… 吉田松陰はこう遺したそうだ、「世に身生きて心死する者あり、身亡びて魂存する者あり」と。(常泉雅宜)(「靖國」、〈靖濤〉より)

* … ジャングルでのトレッキングを重ねている間に、埋もれた戦跡を発見し、また、戦いで生き残った兵士の話を聞いている間に、生還兵たちの生々しい体験を代弁することに使命を感じるようになり、希望者にグアムでの戦争のあらましを語るようになりました。それが現在の「戦跡巡りツアー」です。
 意外に思うかもしれませんが、ここでの戦争話は、日本の若者達に関心が高く、知ってもらいたい熟年・壮年層は、ゴルフ三昧でまるで興味を示しません。
 戦争否定、日本は戦争加害者という戦後史観の教育が浸透し、面倒な過去に興味を感じなくなってきたのが原因と思われます。…
 日本で学ぶことのなかった「あの時代」の実態を学ぶことにより、「目から鱗が落ちる」ように、将兵の祖国愛、犠牲的精神に感動して、感謝の気持ちを持つようになり、民間人犠牲者に対しても心から哀悼するようになります。(戦争を風化させない会 代表 芳賀 建介)(千鳥ヶ淵戦没者墓苑事務所(?)でいただいた、「慰霊」より)

ポストする LINEで送る ブックマーク
❤️ ひざポン
ありがとう!

気軽にポチっと
どうぞ(無記名)

靖国神社・千鳥ヶ淵戦没者墓苑からの発信(24日と25日、いただいた関係資料から)”にコメントをどうぞ

  1. 江畑 哲男 on 2018年9月28日 at 10:04 PM :

    宮司さんの挨拶というものを、初めて拝見しました。
    そうですか、伊勢神宮に奉職(←「奉職」でよいのでしょうか?)されていた方なんですね。率直で、しかも重いものを含んでおります。考えさせられました。有難うございます。

  2. たむら あきこ on 2018年9月28日 at 10:47 PM :

    江畑 哲男さま
    お忙しい方ですが。
    よろしければ、今度東京に行ったときなどにご紹介させていただきますよ。(紹介がないと、お会いするのはむずかしいと思いますので)
    先生となら十分会話にもなるでしょう。
    よろしければ、ということで。

    • 江畑 哲男 on 2018年9月28日 at 10:50 PM :

      ぜひ、お願いします。
      無理はしないで欲しいのですが、機会を見てお願いします。楽しみにしております。

      • たむら あきこ on 2018年9月28日 at 11:06 PM :

        了解しました。
        面白そうなので、そのときは傍で拝聴することに。(録音しないと、モッタイナイかも)
        あはは。
        古本屋で求めた古川柳の本を送ってくれたこともあるんですよ。
        いまいちあきこの川柳はよく分からないようですが。

コメントはこちらから

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Post Navigation

Copyright All rights reserved. SHINYOKAN PUBLISHING illustration by Nakaoka.K