少々各地への吟行を急いでいるかもしれない。目標としたことを成し遂げるために。この先いつまで生きられるとも分からないからである。吟行のあいだも何が起こるか分からないので、できるときに間隔を詰めてしておこうと。その気持ちが昨今の頻繁な吟行につながっている。『たむらあきこ吟行千句』の出版という大きな目標。そこに故前田咲二先生の句集出版も並行してはさむ。このことは、もはやわたしの悲願でもある。
北海道立文学館は札幌市の文化施設が点在する中島公園(写真)内にある。1995年、北海道初の総合文学館として開館したらしい。石川啄木、有島武郎、小林多喜二、三浦綾子など、北海道ゆかりの作家と作品に関する資料多数を収蔵、展示しているとか。小説、評論、エッセイ、詩、短歌、俳句、川柳、児童文学、さらにはアイヌ民族の口承文芸まで網羅とある。宿泊のゲストハウス二つのうちの一つが中島公園通の近くなので(大会会場は、中島公園駅から徒歩5分ほどのホテルノースシティ2F)、三泊四日の滞在の、吟行のはじめに数時間立ち寄ってみることになるだろう。
文学館訪問は、札幌にゆかりの、過去の誰の影に寄り添って歩くかをまず考えるため。その人の影に影をかさねる(ゆかりの地を訪ねる)ことにより、〈にんげんを詠む〉文芸である川柳の吟行が奥行きのあるものになる。そこから過去現在の自分の姿をも引きだし、句に刻んでいくということなのである。
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