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 写経、お釈迦様の説かれた経文を心をこめて浄書することは、そのまま仏道を修めることに通ずるといわれる。一字書くたびに一体の仏像をきざむことと同じ功徳を持つとか。
 そもそも写経は、印刷技術が発達していなかった頃、経典を書き写して仏の教えを広めることが目的だった。書く行為そのものの功徳も古くから説かれており、日本ではすでに飛鳥時代から「行」としての写経が行われてきたらしい。
 わが国での写経の歴史は、日本書紀に「書生を(あつ)めて、始めて一切経を川原寺に写す(是月聚書生始写一切経於川原寺)」とあるらしい。平安時代ごろから修行のためや、病気平癒、先祖供養などを目的に個人的写経が始められたようである。
 四日間、近くのドトールほかで写経を続けている。なんとその間まったく作句しないで写経ばかりなのだが、そのことにとりたてて違和感がないのはなぜだろう。わたしにとっての句作が、そもそも写経に近い精神状態で行われていたということかもしれない

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