※本日のブログには関係のないことですが。本やお手紙をいただくのですが、住所の横にお電話番号をお願いいたします。(__)
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『兜太先生に選ばれた壽一の句ー合計91句(朝日俳壇79句+他12句)ー』から抄出
離郷のみ企む夜学生なりき
【選評】「のみ企む」の措辞に実感あり。
物凄き世となりぬべし虫時雨
【選評】夜の闇いっぱいの虫の声が物凄いばかり。そして同時に、この世も物凄いことになるのではないかという予感が不気味にせり上がってくる。その迫力。
初景色なれや裏山暮るるまで
【選評】山里の静かすぎるほどの元日の一日を、具体的に、少し詠嘆をこめてかく。「裏山」への着目がすぐれている。
物置を出でて回るや扇風機
【選評】扇風機ばかりか物置にまで、生きものどうしの親しみを覚えるから妙だ。中七の、思わず笑いを誘う旨さ。
彼方には都市あるはずの枯野かな
【選評】こんな想像とともに枯野をゆく人。「都市」の語が、白っぽく懐かしげなのは、大枯野を一人ゆくときの人恋しさの故か。
梅雨さなかにも壊さるる林かな
【選評】梅雨どきの暗緑の林だけに、伐り倒され「壊さ」れてゆくことへの不気味さが募るのだ。嫌悪感ともいえよう。
脈絡もあらぬ多恨や草むしり
【選評】修辞の面白さで読ませる句。むしり終わればケロリとしている。
寝返りや位牌の妻もさぞ夜長
【選評】下五の日常風な言い方で深まる。
とりあへずこの世にはしやぐ泉かな
【選評】泉の勢いよく湧きでる様子を、こんな具合に戯(おど)けてみせた。好手の句。
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本日はあきこの父の命日。平成16年没。前田咲二先生とは同年齢だった。教え子だった板坂壽一氏は故・金子兜太氏に私淑。
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