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法隆寺吟行24句(2018/1/9)
囲われる像 心中の玉として
とどまっているのはあなた心柱(しんばしら)
軸部かもしれぬわたしの塔にきみ
埋められて基壇の下に在るらしい
金堂内陣のきのうが暗いまま
焼損の悔いをなだめるきのうの模写
内陣に千四百年座(ま)すほとけ
 外陣(げじん)内陣冬が埋めゆく
天蓋(てんがい)をきみのきのうに吊り下げる
等身の像からきみがふいにでる
視線の深浅 尊像にまといつく
西院伽藍(さいいんがらん) 雨も飛鳥になっている
混沌のきのうを語りだす伽藍
裳階板葺(もこしいたぶき)もほろほろ老いている
板葺のあたりを光らせる薄日
百済観音 白い焔(ほむら)に思惟(しい)のやみ
ゆるやかに菩薩の零しだすきのう
本質のきみがかたちを出られない
抽象の天を具象にする 佇立(ちょりつ)
透かし彫りの宝冠きみを取りもどす
ゆるやかに線が曲がってゆくところ
含蓄のいくばくまなうらに残る
霊験(れいげん)のありやなしやも探される
観音の手のひらにのせておく 答

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