永観堂(禅林寺)吟行21句
雪はらはら阿弥陀堂向く影になる
まうしろのきのうへ雪が舞っている
ふり返りざまのきのうが口籠る
あいまいな声はきのうの白い貌
逢いにゆく重さを雪に覗かれる
すこし傾き阿弥陀如来がふり返る
まっすぐに触れる 阿弥陀が触れ返す
場面へはとまれつぶやく南無阿弥陀仏
師を祈ることもいつしか雪になる
首を傾げてふり向くわたくしのなかへ
念仏をとなえる 雪が重くなる
半眼の阿弥陀に凭っている暫し
堂内の金色雪へ放たれる
眼を伏せる虹もきのうもみほとけも
念仏へわたしのどこまでの一人
意識せぬかたちを跳ねる水の音(水琴窟)
臥龍廊組み合わされて立つきのう
臥龍廊のうねり執着かもしれぬ
濡れた声は雪の向こうか悲田梅
岩垣紅葉の土色土に還りつく
永観堂までのきのうが追ってくる
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