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種田山頭火2 種田 山頭火(たねだ さんとうか、1882年 – 1940年)尾崎放哉と並び称される、自由律俳句の代表。「静」の放哉に対し、山頭火の句は「動」。1925年に熊本市の曹洞宗報恩寺で出家得度して耕畝(こうほ)と改名、郊外の味取観音堂の堂守となった。生きる為に托鉢(たくはつ)を続けて1年余が経った1926年(44歳)、4月に漂泊の俳人尾崎放哉が41歳の若さで死去。山頭火は3歳年下の放哉の作品世界に共感し、句作への思いが高まり、法衣と笠をまとうと鉄鉢を持って熊本から西日本各地へと旅立った。この行乞(ぎょうこつ、食べ物の施しを受ける行)の旅は7年間続くことになり、その中で多くの歌が生まれていく。下記は 第一句集『鉢の子(1932年)より抜粋。
‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥
笠にとんぼをとまらせてあるく
まっすぐな道でさみしい
どうしようもないわたしが歩いている
すべってころんで山がひっそり
つかれた脚へとんぼとまった
捨てきれない荷物の重さまへうしろ
こんなにうまい水があふれている
まったく雲がない笠をぬぎ
酔うてこう(ママ)ろぎと寝ていたよ
よい湯からよい月へ出た
‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥
 「短歌は歌謡曲になれ、俳句は呪文になれ、川柳は便所の落書きになれ」(寺山修司)などと言われることなく、柳人が文芸に携わる矜持をもち、当然のことではあるが魅力ある文芸として世の中にも認められるためには、詠む内容が(俳諧における)山頭火ほどのレベルに達するほかはない。山頭火の句は、現在では川柳(一行詩、破調)と見ることもできる。私がこの先拓いていきたいのは、川柳の特色を生かして自由闊達、かつ文芸の香り高い詩性川柳。あちこち吟行に出るのは、川柳における嘱目吟というジャンルを深く耕したい思いがあるからである。

 川柳家 墨作二郎氏の 点鐘散歩会にヒントをいただいた。吟行の句(嘱目吟)を、川柳でどこまで詠みきれるかというところに現在に至る関心がある。基本的には歩き回って詠むのだから、この先年齢的な限界がそう遠くなく来ることだろう。山頭火は50歳で体力的に苦しくなったようだが、原因として浴びるように飲んだ酒のこともあると思われる。私はよくも悪くも酒はあまり飲まないので、70歳位まではなんとか引き続いて歩き回れるかもしれない。

 残された時間のことをつねに気にかけながら、関心のある土地への川柳行脚を続けたい。頭に浮かぶのは、やはり山頭火・芭蕉・放哉・西行など。どれほどの句が結果として残るかは考えない。ちなみに、山頭火は生涯に凡そ八万四千句を詠んだとある。

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川柳行脚のこれから‥《どうしようもないわたしが歩いている》(種田山頭火)”にコメントをどうぞ

  1. 加代 on 2016年4月30日 at 8:42 AM :

    あきこさん、足も大分いいようですね!(^^)!
    これからは良い季節なので日に日に良くなることでしょう。
    山頭火は我街の出身なので親しみがわきます。生家跡には記念碑があり、また市内のあちこちに句碑が建っています。山頭火の顕彰館を建てるための準備もすすんでいます。
    私も飾り気のない山頭火の句が好きです。

  2. たむら あきこ on 2016年4月30日 at 10:28 AM :

    加代さま
    まだ痛いのね~。いつになったら痛みが取れるのかなあ。
    でも、全体的には杖がなくてもよちよち歩けるようになったし。 オカゲ(#^^#)サマデ~

    山頭火の出身地ですよね~。だから、そのうちそちらにもおじゃまするかも。
    山頭火、句碑の数は日本一だそうで、人気の高さがうかがえます。生涯で八万四千句を詠んでいるようですね。
    なかなか、きびしい人生だったと思いますが。
    文学史上に名を残しましたね~。

    • 加代 on 2016年5月1日 at 7:27 AM :

      あきこさん、元気になったらぜひおいでください。
      湯田温泉、川棚温泉も山頭火ゆかりの温泉です~!(^^)!

      • たむら あきこ on 2016年5月1日 at 9:20 PM :

        加代さま
        本田智彦さんがね~、温泉に入ると治ると言われるのよね。
        そういえば、先月ギブスが取れた翌日、大垣のビジネスホテルの温泉で足を揉んでいると不思議なくらい楽になったのよね~。それも、たった一回なのに。

        だから、昔のひとは湯治に出かけたのね。すごい力が温泉にはあるのね。
        和歌山は温泉が多いので、あちこち連れてもらって出かけました。山頭火の終焉の地が松山らしいので、出かけようかと思っているのね。もちろん大会を兼ねて。

        また縁のある地が一つできそう。 ゲンキニ(#^^#)ナッタラ~

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