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鉛筆 共選の面白さは、選者の採る句がそれぞれ違うところにある。没句を捨ててはいけない理由がそこにある。全国的な誌上大会では、三人選、四人選、五人選、‥人選と面白くなってきている(昨今の傾向)自分の句をもっと信じなければいけない?(勿論句に相応のレベルがあっての話)
 下記は、先日発表誌を郵送していただいた「第42回 堺まつり協賛 誌上川柳大会(川柳塔系)」の結果。兼題「浮く」は、柳友上山堅坊氏との共選。参加者228名。2句出し(連記)。入選45句(うち軸吟1句)。各ラスト8句。
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「浮く」上山 堅坊選

浮くこともあるさ今夜は早寝しよ 河内 月子

捥ぎたての柚子を浮かべる至福の湯 牧渕 富喜子

難民の命を救う浮き袋 寺井 柳童
佳句
戦争はあかんと浮上するヤマト 日野  愿
浮き上がる力子がくれ妻がくれ 平田 実男
名案が浮いて弾けたシャボン玉 恵利 菊江
タイムセール浮いた小銭で缶ビール 楠見 章子
言い訳は止そう浮気は文化です 山﨑 武彦

「浮く」たむらあきこ選

たくさんのいのちのうえで浮いている 高瀬 霜石

ライトアップ隠した欲が浮き上がる 原  洋志

群衆の海に孤独が浮いている 升成  好
佳句
年金の浮輪にすがり流される 竹村紀の治
無事帰港アルキメデスの原理にて 井上 一筒
日記帳ここにも灰汁が浮いている 真島久美子
もう浮いていいよと夕日から指令 立蔵 信子
アドバルーンと対話している昼の月 玉置 当代
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 上記のように、選者によって選結果は全く違ってくる。今回の入選句44句(軸吟を除く)のうち双方の選に入った句は僅か8句のみ。うちラストの各8句の中に4句(茶色)。このように選結果が分かれるのだから、少なくとも選者が一人のときの没句は捨てないこと。入選(だけ)を目的とするならどこかで日の目を見ることがあるかも知れない
 因みに、高瀬霜石氏の句は双方の選に入っているが、採った句が違う(連記なのでどちらか一方しか採れない)。《ぼくだけが反対らしい多数決》を堅坊氏、《たくさんのいのちのうえで浮いている》をあきこが採らせていただいた。どちらを択ぶかに双方の眼の違いがある。霜石氏はその辺りも計算に入れておられたかどうか。霜石氏のような異才はどのようにでも句を詠まれる。以上ご参考まで。

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