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※選後感想は次号が出てからということで、前月号の12月号分を記させていただきます。雑詠の特選句、この句を特選とするのは少々難渋するところがあり、選後感想を書くまで9日ほどかけての選となりました。いまは納得、よい句を採らせていただいたと考えている。(たむらあきこ)
課題「助っ人」
人間の存在でした そうでした特選 プロポーズ月が背中を押してくれ 加島 由一
秀一 行き詰まる答弁メモが忙しない 丸山 孔平
秀二 印籠を掲げそろそろ来る頃だ 才谷 茂子
秀三 そのうちに忘れるという助け舟 斉尾くにこ
雑詠
特選 人間の分際でした そうでした 松本とまと
秀一 それぞれの孤独が座る終電車 海野えぼし
秀二 将来の夢は年金生活者 船山 登
秀三 安保法残尿感が取れません 七ツ森客山

選後感想                             たむらあきこ
課題特選、遠い日の「プロポーズ」。ムードを醸しだしてくれるのは今も昔も「月」。秀一、国会の答弁だろう。その場の緊迫感を巧く纏め上げている。秀二、「印籠を掲げ」で黄門様の登場と分かる。「勧善懲悪」に善男善女の人気は衰えない。秀三、忘却が「助け舟」になるという。大抵のことは時が解決してくれる。
雑詠特選「分際」は身分や地位。軽蔑的に用いられる。神ならぬ「人間の分際」。例えば悲惨と分かっていても、戦争を繰り返してしまう「人間」。「人間の分際」のことば通りの(作者を含めた)愚かしい人間たちよ、と秀一、「孤独が座る」がよい。企業戦士たちにも深い孤独。秀二、生活に追われ日々闘っている現役世代。年金暮らしが羨ましく思えることもある。しかし年金の未来は明るくない。秀三、「安保法」成立後も続く危惧を「残尿感」で表現。第二次世界大戦の悪夢が蘇る。

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