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鉛筆と紙選者お一人のみに採られた作品というのは、次回の文学賞応募を視野に入れて考えると、少々の参考になる。下記は前回の「選者の眼」雫石隆子氏選の秀逸6「美は乱調にあり」に続き、大野風柳氏選の秀逸5「妬心の水」。作品の「好み」の範疇が各選者で微妙に違っている(ように思う)。

 川柳マガジン文学賞への応募(「咲くやこの花賞」も同じ)は、結果より応募までのプロセスで力をたくわえていくことがまず大切。川柳を短歌・俳句に劣らぬ、文芸として価値あるものと世間にも周知させたい。文学賞は、所謂(いわゆる)文芸川柳を目標とする中で皆が公平に競いあうものであってほしいと思う。(たむらあきこ)
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 妬心の水     たむらあきこ
恣意的な角度で風が圧(お)してくる
「だから何」あなたの言い訳をなじる
ほんとうの裂け目は自嘲などできぬ
引きよせた過去を整列させている
くり返すかたちに過ぎてきた曠野
(こうや・あらの)
折り合えぬことへ無言という答
耐えている空気がどこまでも澱む
聞いているフリが突然立ちあがる
うす闇を呑みこむわたくしの空ろ
瓶にまた妬心の水が揺れている

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