Loading...Loading...

  恐山うしょろ
大祭はいま 炎天を抗(あらが)わず
無間地獄(むげんじごく)を石が仕立てる恐山
岩に縁(よ)り露出する鬼 鬼鬼鬼
火葬のあとの骨か石かと恐山
ややななめうしろに鬼の息がある
荒涼の絵になってゆく恐山
けふはけふの赤鬼青鬼きて嗤(わら)
どの焦げ目からも地獄が口あける
千二百年のきのうに石を積む
積む石がやがて因果を喚(わめ)きだす
露岩一つ一つの裏にある地獄
苦しみのかたちを石が投げ返す
掴みきれぬものへ居る また睨(にら)む鬼
欠け地蔵 無常へ辻褄をあわす
炎天のうしょろが青を集めている
宇曾利湖(うそりこ)の青はあの世の青だろう
寂寥(せきりょう)の裾をひろげる大尽山(おおつくしやま)
とんぼ一匹賽の河原にすべりでる
けふを回りきのふを回るカザグルマ
此岸(しがん)彼岸のはなしを灼(や)けた砂とする
湯治場の部分はきっとやわらかい
古滝(こたき)の湯 がらりと入口が二つ
ひたひたと湯槽(ゆぶね)をあふれでるきのう
瞬間が煮える きのうの独歩行
呼ぶ霊がイタコの低い声になる
(註:〈うしょろ〉はアイヌ語で窪みのこと)

ポストする LINEで送る ブックマーク
❤️ ひざポン
ありがとう!

気軽にポチっと
どうぞ(無記名)

 京阪祇園四条駅で降り、エスカレーターで地上に上がると、日傘をささずにはおれない暑さ。(一応日傘は持ってきていたのね、大正解) 四条大橋を渡って、さらに日陰をさがす。大勢の人と行き交いながら、錦市場の... 「「…!」クラクラする蒸し暑さ‥京都番傘8月句会《曇天の似合う独りを生きている》」の続きを読む
 瀞峡(どろきょう)は、和歌山・三重・奈良三県を流れる北山川上流の峡谷。上流から順に、奥瀞、上瀞、下瀞と呼ばれ、下瀞は瀞八丁の名でとくに有名。巨岩、奇岩、断崖が続く渓谷美を古くから讃えられている。とく... 「これをやりたいのよね… (無謀?)」の続きを読む
 恐山を詠むことは難しかった。恐山はおよそ千二百年前に慈覚大師円仁(じかくだいしえんにん)によって開かれた霊場。円仁は日本天台宗の宗祖・最澄(伝教大師)の弟子。最澄は法華経を基盤とした戒律や禅、念仏、... 「苦吟、恐山の開基円仁(慈覚大師)のことから、天台宗について調べる」の続きを読む
 短詩型文芸には短歌から入った。あとエッセイ、詩、俳句、川柳と続く。いまでもまだ、時間さえあればと、短歌への想いを捨て切れてはいない。川柳だけでも時間がないのにと、そんな想いはすぐ自嘲に変わる。亡母が... 「あだしののむえんぼとけにともるひのいよよなつかしみほとけのむれ」の続きを読む
延命地蔵尊(恐山)  ただいま夜中の1時23分。目が冴えて眠れないので、起きた。「恐山吟行70句」の後半を昨夕から練り始めているのだが、それも投げ出している。7月21日の吟行から2週間を経て、そろそろ... 「〈吟行〉か〈観光〉か」の続きを読む
 ホテルがみなよいとは限らない。あちこち泊まってきたので、最近はネットの口コミと勘で選んで、まず間違いはないようになった。  よいホテルは納得して出るせいか、よほどでないとあまり印象には残らない。腹が... 「ホテルあれこれ②‥とんでもないホテル( ゚Д゚;)」の続きを読む
Copyright All rights reserved. SHINYOKAN PUBLISHING illustration by Nakaoka.K