17日のつづきのつづきのつづき‥【評論】川柳は文芸たり得るかー自己表現としての現代川柳ー(野沢 省悟)(柳誌「大阪川柳」(平成9年11月発行 第42号)より)
・一代の五尺に足らず絵巻物 吉川雉子郎
・生きている証拠に飯を食っている ゛
新川柳改革後の川柳である。この作品は、小説家吉川英治の若かりし頃の作品である。古川柳の他人を第三者の眼で見つめる句と違い、己れ自身を己れで見つめている眼がある。新川柳改革は、古川柳の初期の最も文...【続きを読む】