(本日1句ずつ手元の柳誌から拾っていきます。お盆前、夕方まで少しずつ時間をつくりながら。)
水の輪が広がっている六畳間 峯 裕見子(点鐘じゃあなる8月号)
【鑑賞】本日冊子が届いたばかり。墨作二郎氏の点鐘散歩会で詠まれた1句。制限時間内に出句数無制限の句会。この句も、僅か1、2分で書き留められたはず。「水の輪」が広がるのは「六畳間」であるという。多分作者一人きりの部屋。思惟(しゆい)は作者を中心として周りの空気に恰(あたか)も「水の輪」をつくるかのようであると。
‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥
満ち足りた日は橙に塗り潰す 田口 和代(川柳瓦版7月号)
【鑑賞】咲くやこの花賞で嶋澤喜八郎氏が<地>に採られた句。「橙」を詠んでこれ以上の句を知らない。そうか、「橙」は「満ち足りた日」の色なのかと。茜色の空に連想が及ぶが、願わくは我われの最期も「満ち足りた」「橙」色であるように。
‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥
人間の森に絆という根っこ 田辺与志魚(第37回全日本川柳2013年青森大会 文部科学大臣賞)
仏の花とわたくしに買う赤いばら 森中惠美子(奈良番傘川柳会 創立65周年記念川柳大会 特別号)
母さんがくれたいのちだ抱いて寝る 斎藤大雄(川柳マガジン8月号 斎藤大雄川柳抄)
Loading...
















































