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 著者の第1句集。「川柳展望」風の軽い<見付け>の句が多い。句の内容は全体的に若々しく明るい。下記は私(詩性川柳派、どちらかと言えば)の眼で抄出した、句の傾向としては少数に属する7句。
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  てっぺんを過ぎると冷める観覧車
  うっすらとほこりのういてきた夫婦
  ブラインドおろして窓を休ませる
 陰干しにしてやわらかくするこころ
  いらぬものだったと失って気づく
  二人きりになって空気が薄くなる
  切れそうなものをつないで生きている
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 因みに吉崎柳歩氏の「アラレちゃんパワー」と題した序文を拝見すると、例として挙げられた33句に、私の挙げた句と共通の句が1句もない。句を「読む」眼が違うということだろう。下記5句は、序文の中から順番に記させていただいた。参考まで。
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  スーパーであらセンセイと呼ばないで
  トンボ一匹に授業を乱される
  言われなくても教員はクールビズ
  出されたら飲まぬわけにもいかぬお茶
  引力にまだ逆らっているバスト

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川柳句集『だから素顔で』(橋倉久美子)から”にコメントをどうぞ

  1. 加代 on 2013年7月4日 at 8:27 AM :

    句集では少数という7句を選ばれていますが、私にも分かりやすいとてもさわやかに心に入ってくる句ばかりですねー。

    • あきこ on 2013年7月4日 at 9:17 AM :

      加代さま
      お久しぶりです。
      吉崎柳歩さんが序文で取り上げておられる句(一部)は

       スーパーであらセンセイと呼ばないで
       引力にまだ逆らっているバスト
       こわがっているのは蛇の方だろう

      句集には、全体的にこのような句が多いですね。
      私の抜き出した句とは、かなり違うでしょう?

      • 加代 on 2013年7月5日 at 8:43 AM :

        はい、そうですね。私にはお二人の中間ぐらいがもっとも近い感じがします。深い感性のあきこさんの句は未だに悩むことが多いです。私は瞬間に浮かぶ思いをすぐ句にするので深くないのです。推敲といってもそれ以上深くならないのです。(これは天性の違いなのでしょう。)

        • あきこ on 2013年7月5日 at 6:42 PM :

          加代さま
          川柳を「文芸未満」のものにしないために、努力しなければと思います。いつまでも短歌、俳句の後塵を拝するという状況を変えないといけないと。
          あちこちの句会におじゃましていますが、比べても私の川柳は充分「分かる川柳」の範疇だと思いますけれどね。(笑)

  2. りょーみさすけ on 2013年7月4日 at 9:37 AM :

    私は誰とも選者論を語るつもりはありませんが、私の意見について取り違えられているところを分りやすく書き直しておきたいとおもいます。
    『選者の姿勢』のコメントより。
    「あなたの没句が見たい」とは、選者が選ばなかった方の句を見てみたいということです。(これは大抵の人の本音)「私はこんな句を没にしました」と没句を表に出せば、どれだけ選の姿勢が変わることでしょうか。誌上の著名な方の共選を見れば面白いー重なるのはほぼ10㌫。いわゆる90㌫の句が、片方では没句だという事です。
    丹念に一流の方が選んだ句ですらこれなんですよ。(T_T) ウルウル

    川上三太郎師が次のようなことを仰っています。
    『選とは、合掌すること この世にあらわれる事なしに終わった 哀れな落選句に対して』 
    この言葉を実践して守ったのが時実新子さんです。沢山の送られて来た川柳を誌面に載せ、「その中から、私はこんな句を選びました」と
    やったのですから。 偉い!!! イイネ |ー^)b
    長くなりました。(_ _(–;(_ _(–; pekopeko
    (これは私が選者をしたくない理由でもあります)

    • あきこ on 2013年7月4日 at 10:46 AM :

      りょーみさすけさま
      『選とは、合掌すること この世にあらわれる事なしに終わった 哀れな落選句に対して』 
      さすが三太郎。いいことを言っていますね。
      句を「読む」チカラというのは、天分もあるでしょう。一朝一夕に身に付くものではないと思うんですよね。
      無名の方でもこれはと思う選をされたり、高名(?)な方が顰蹙を買うような選をされたり。
      でもね。選者をしたくないというのはいけません。(エラそうに、ごめん)
      大切なのは、選のあと信頼できる方に感想を伺ってみることかと。
      本当のことを教えていただける方に。(たいていはお世辞しか言いませんからね)

  3. 伊東志乃 on 2013年7月4日 at 10:18 PM :

    こんばんは(^^)
    「一朝一夕に身に付くものではない」
    その人の人徳、経験、カリスマ性などが、句や選に出ますが、選者とは、たいていは何処かの会長とか、それに近い人であることが多いので、「運営」の才能に恵まれた人………それは句や選とは少し離れたところにあるような気がします。

    • あきこ on 2013年7月5日 at 4:13 AM :

      伊東志乃さま
      それが困りものなんですよね。
      川柳をつまらないものにしないためには、そういう選者をできる限り排除しなければなりません。
      会の運営と選をすることは別だということを徹底しないと、川柳界の現状を打開することはむずかしいですね。

  4. 伊東志乃 on 2013年7月5日 at 7:03 AM :

    おはようございます(^^)
    「会の運営と選をすることは別」
    と思っている人が少ないのではないかと思います。
    会長になる人は、ほぼ柳歴も長いので、自分の選がマズイとは思っていないので………
    この部分が川柳界の一番の問題なのでしょうね………

    • あきこ on 2013年7月5日 at 7:10 PM :

      伊東志乃さま
      句会で句が入選しなくなるのが、どの方にとってもシグナルかと。
      そこを無理に選を続けていたら、いずれ顰蹙を買うことになるでしょう。
      柳歴ではなく不断の勉強が大切です。「どれだけ(長さ)やったかではなく、何をやったか」が問題。

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