Loading...Loading...

(21日、記す)
 19日。朝からヘアダイ。目立ってきた白髪が気になった。洗い流しながら、生き方を自然に、ありのままにするまでには少し時間がかかるな、などと考える。化粧品はすでにマユ墨だけにしているが、女性として、すべての装飾を手放すことは勇気がいる。そういえば、石部明氏はお洒落だったな、などと。
 和歌山市駅13時発の特急サザンで難波、歩いてすぐの南海なんば高速バスターミナルまで。聞くと、14時35分発の岡山・倉敷行きのバスがあるとのことで、往復の乗車券を購入。近くのコンビニで昼食の弁当をゲット。
 最後列窓際にて、ちらほらと桜が残っている、若葉の煙る山並みを右手に見ながらの3時間25分。
 18時、岡山駅西口着。先に到着のKさんからケータイに電話。駅のスーパーにて、ホテルでの夜食用にトマトジュース、リキュール(ハーブ)、パン、文旦などをゲット。路面電車で「城下(しろした)」下車、徒歩1分のホテルまで。
… … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … …
 20日。ホテルから徒歩5分、岡山県天神山プラザまで。蘭幸、完司、くんじろう、洋子、一筒、多佳子ほかみなさまとご挨拶。完司先生の教室のみなさまが座席の近くに。
 句会場はフィールド句会に使っていたらしい。正面右に石部明氏の遺影、その下に氏の句《水掻のある手がふっと春の空》が貼られていた。
第一部
 黙祷。草地豊子氏のお話。石部明句集朗読。
 小池正博氏のお話。水原秋桜子を挙げて、「自然の真と文芸上の真」があるが、「自らの真(文芸上の真)を書く」、書くことによって現れる「真」がある、など。「川柳で大嘘を書いてみたい」との、石部明氏の言葉を挙げる。
 石田柊馬氏のお話。《ホーホケキョと上手に鳴いてみろ明》が沁みた。 
第二部
  〔石部明 追悼川柳大会〕 出席者121名。兼題7、各2句出し。
  本日の入選句。
  とてもしずかな言葉でわたくしを握る
  湾というかたち誘ってくれている
  ほうほうと顎が泣くから逢いにゆく
 遮断機の向こうへ顎がはいります (徳永政二選「顎」 特選)

【評】「遮断機の向こう」は川柳では(よく)ある。「遮断機」と「顎」を結びつけたのが面白い。いま現在を重ねることができる。「はいります」、臨場感。

  (本日の没句)
  さくらさくら自己掘削をあざ笑う
  裏にあるものを嘶(いなな)かせるにやり
  さくら闇妖怪らしく起ちなさい
  きのうの片鱗をにぎったままでいる
  すこしつらい部分が山羊の声で泣く
  わたくしのそんなところが山羊の髭
  蛇になるまでは独りの湾でした
  石部明あたりに暮れる縊死の猫
  石部明の熱を聚めてできた瘤
‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥
 徳永政二氏の特選をいただく。選者評を伺いながら、句を、私の思い、意図通りに読んで下さっていることに感服、選者としての力量を感じた。この大会に集われたみなさまの熱意に、感じた。
 雨の中、予定変更、岡山駅西口から17時30分発の高速バスで帰路に。まだ明るい窓外の景色の中に、濡れている数本の残桜、ヤマザクラを眺めながら、西行を想い、川柳を思った。

ポストする LINEで送る ブックマーク
❤️ ひざポン
ありがとう!

気軽にポチっと
どうぞ(無記名)

石部明追悼川柳大会”にコメントをどうぞ

  1. 竹内いそこ on 2013年4月21日 at 8:06 PM :

     お帰りなさい。お疲れ様でしたね。  

      遮断機の向こうへ顎がはいります
     言葉と言葉を結びつけることで空間が生まれて、世界ができる。
     はいります という現在進行形の下五でその世界が動き出す。
      そういうことなのか・・・あきこさんの句が動き出して見えまし た。選者評がついていると読み取ることができてありがたいです。

      私の好きな句は やっぱりこちら側にもあります。
     裏にあるものを嘶かせるにやり
     きのうの片鱗をにぎったままでいる

    • あきこ on 2013年4月21日 at 8:49 PM :

      竹内いそこさま
      コメントを読ませていただくと、いそこさんの句を読む力を感じます。(エラそうな言い方ですみません)
      没句の中から選んでくださる句、これも次の川柳集を出すときの参考にさせていただきます。
      結局は、選ぶ「眼」ですねー。(選者が悪いと言っているわけではありません) ではまた。

  2. 伊東志乃 on 2013年4月21日 at 11:16 PM :

    お疲れ様でした~~
    とてもしずかな言葉でわたくしを握る
    きのうの片鱗をにぎったままでいる
    私には書けない句です~~流石です~~
    微妙な心理を上品に格調高く~~すごい(^^*)v

    • あきこ on 2013年4月21日 at 11:39 PM :

      伊東志乃さま
      ありがとうございます。
      コメントを下さる方は、「できる」方が多いような気がします。いい加減なブログを書くことはできませんねー。
      志乃さんの句も、どこかで拝見することがあれば、じっくり読んでみたいですね。

      • 伊東志乃 on 2013年4月22日 at 9:16 AM :

        う~ん、いえ、あきこさんの句を読むと恥ずかしくて出せないです(^^;)
        いえ、出せるように頑張ります(^^)
        目から鱗が落ちました(^^*)v
        ありがとうございましたm(__)m

        • あきこ on 2013年4月22日 at 12:15 PM :

          伊東志乃さま
          これからもどうぞよろしく。
          コメントの「顔」それぞれが、いろんな表情で可愛いですねー。

  3. りょーみさすけ on 2013年4月22日 at 9:22 AM :

    海の底には、ガス油田。
    手のひらには、ペンダコ。
    ポケットの中には、四つ折りにした夢。

    『樹を一本伐ってあなたに近くなる 石部明』

    • あきこ on 2013年4月22日 at 9:52 AM :

      りょーみさすけさま
      本日校正会。ちょっと寒いので、薄着はできません。(一昨日、雨の中で震え上がりました)
      変な気候です。(T〇T)
      『樹を一本伐ってあなたに近くなる 石部明』
      この方も、川柳家としての評価がこれから定まってきますね。

コメントはこちらから

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Post Navigation

Copyright All rights reserved. SHINYOKAN PUBLISHING illustration by Nakaoka.K