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和歌山よみうり文芸 12月10日掲載分

殻破り一歩踏み出す一人旅  和歌山 佐古 立子

  【評】「殻を破る」とは、固定観念や限界を打ち破り新しい自分に変わること。古い習慣や考え方を捨てるには勇気がいるが、自由な「一人旅」での自己洞察が作者の成長をうながしてくれることになりそう。

シャッター街自販機だけが点いている  和歌山 近藤 圭介

居てくれるだけでいいとは嘘だった  和歌山 岸本  潔

友寄りの相槌打てば長電話  橋 本 田宮 洋子

おなじ話に欠伸でてくるごみ出し日  和歌山 笠松 正美

街路樹の枝の先から秋がくる  和歌山 山田 富子

虫捕りに目を輝かす豆博士  和歌山 坂口 俊美

探し物見つけてすぐに置き忘れ  有田川 若林より子

色褪せた幟見守る秋祭り  かつらぎ 寺田 政弘

運動会国際色の徒競走  白 浜 田畑 伸芳

広告のおせち料理に迷い箸  和歌山 南川笑美子

銀婚式終わって自公離婚する  和歌山 平松 栄次


和歌山よみうり文芸 12月17日掲載分

秋雨へ格子戸越しに研ぐ五感  かつらぎ 寺田 政弘

  【評】格子戸とは、細長い木や竹を格子状に組んで作られた扉や引き戸。「格子戸越し」で、「秋雨」と作者との位置関係がわかる。五感をかたむけ、研ぎ澄まして秋雨を聴いている作者。「研ぐ」という措辞がよい。

僕と妻過疎と過密の予定表  和歌山 近藤 圭介

久しぶりの娘と会話かみ合わず  貴志川 加山 晴代

眼の中を飛び回る蚊がでてゆかぬ  和歌山 山田 暢之

エレベーター知らない人が来ると出る  海 南 滝谷 泰博

命日の灯明ゆらり父帰る  和歌山 井口 正士

淡嶋さんに授かった子に孫も出来  和歌山 笠松 正美

忖度か値上げの文字が小さすぎ  美 浜 田中すみよ

満面の笑みをうかべて署名する  和歌山 平松 栄次

野菜苗あげて貰って品揃え  橋 本 田宮 洋子

今秋も扇風機まだ鎮座する  有 田 嶋田 祐子

政界は二転三転魑魅魍魎  白 浜 田畑 伸芳

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⦅3786⦆読売新聞「和歌山よみうり文芸」川柳欄の選(2025年12月掲載分)”にコメントをどうぞ

  1. 月波与生 on 2026年1月25日 at 6:00 PM :

    募集要項が載ってますね。
    出そうかな 笑

  2. たむら あきこ on 2026年1月26日 at 6:35 AM :

    月波与生さま
    出してきて。(笑)
    毎回、全力で選にあたっています。
    咲二先生の姿勢を受け継いでいるのね。
    「(句を通して投句者と)話す(?)のが楽しい」と、楽しそうにおっしゃっていたのね。

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